Jリーグ

早くも主軸!新加入選手の活躍が目覚ましいJ2クラブトップ3【2024】

木山隆之監督 写真:Getty Images

2位:ファジアーノ岡山

昨2023シーズンは引き分け数がリーグトップタイの19と勝ちきれないゲームが多く、不本意な結果に終わっていたファジアーノ岡山。今季こそは悲願のJ1昇格を果たすため、この冬は積極的な補強に動いた。各ポジションに実力者を獲得した甲斐もあり、いまのところ序盤戦は好調だ。

横浜FCから獲得したGKスベンド・ブローダーセンは、開幕から9戦すべてにスタメン出場。リーグで2番目に少ない失点数を誇る守備陣の一角を担い安定した働きを見せている。そして、J1からJ3まで多くのクラブで経験を積むDF柳貴博の働きも大きい。FC琉球から加入した柳は、第7節大分トリニータ戦での退場こそあったものの右サイドからのチャンスメイクで実際にアシストも1つマークしており、さらなる活躍に期待がかかる。同じくチャンスメイクで言えばMF藤田息吹の存在も忘れてはならない。昨季モンテディオ山形で37試合に出場しプレーオフ進出にも貢献したベテランは、新天地に来てもなお安定感抜群。広範囲に顔を出しボール奪取からゲームメイクまで幅広く役割を果たしている。

攻撃陣では韓国の慶南FCから加入したFWグレイソンがここまで全試合に出場し、早くも2ゴール3アシストと多くの得点シーンに関わる働きで存在感を放っている。もちろんその他の新戦力を見ても、いわきFCから加入したMF岩渕弘人や第9節で待望の移籍後初ゴールを決めたFW齋藤恵太などここから先も活躍が楽しみな選手が多く揃っている。すでに主軸として活躍する選手が多数おり、序盤戦で好順位につけるチームを支える働きを見せていることから補強組の活躍度2位とした。


住吉ジェラニレショーン 写真:Getty Images

1位:清水エスパルス

昨2023シーズンの最終節およびプレーオフ決勝、J1復帰のチャンスを得ながら重要な試合で勝ちきれず今季クラブ史上初めてJ2での2年目を迎えた清水エスパルス。昇格が叶わなかった影響もあってか、今冬は複数の主力選手が流出した。しかし、期限付きも含め新たに加わった選手たちの活躍により、開幕から7戦未勝利と躓いた昨季とは打って変わりここまで6勝1分2敗と上々のシーズン序盤を過ごしている。

まず、昨季キャプテンを務めJ2ベストイレブンにも選出されたDF鈴木義宜(京都サンガへ移籍)の穴を埋めているのが、DF住吉ジェラニレショーンとDF蓮川壮大の2選手。それぞれ他のJ1クラブから期限付き加入した選手だ。住吉は抜群の身体能力を活かした空中戦や対人での強さを見せ、蓮川もここまで7試合に出場し身体を張ったシュートブロックや高い危機察知能力を活かして安定した守備陣を形成している。中盤では、同じくJ1クラブから期限付き加入したMF中村亮太朗がスタメンに定着。効果的なサイドチェンジなどゲームメイクで特徴を出しながら素早い切り替えで攻撃の芽を摘むなど守備での貢献度も高い。さらに、外国籍の新加入選手MFルーカス・ブラガも縦への推進力や献身的な守備など良さを出しつつある。

昨季までの主力流出が痛手だったことに変わりはないが、新加入選手がそれぞれ穴を埋めるだけでなくプラスアルファをチームにもたらし、結果的にチームが好調となっていることから補強組の活躍度1位とした。武者修行から戻った下部組織出身の選手たちや遅れてチームに合流したFWドウグラス・タンキなどの選手も含め、今季こそJ1復帰を果たすため、ここから先も新加入選手たちのさらなる奮闘ぶりに期待したい。

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名前大島俊亮
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