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アジア1部リーグで活躍する日本人選手14選【2022】

坂井大将(左)太田宏介(中)エスクデロ競飛王(右)写真:Getty Images

サッカー日本代表のカタールW杯(2022年11月21日〜12月18日)出場が決定し、欧州でプレーする日本人選手に注目が集まっている。しかし、国外で活躍しているのは欧州リーグ所属の選手だけではない。

現在、日本を除くアジアのサッカーリーグ(アジアサッカー連盟加盟47カ国中のリーグ)には100人以上の日本人選手が所属している。ここでは、Jリーグ経験がある選手を中心に、オーストラリア、韓国、タイの1部リーグで活躍する14選手を紹介しよう。


指宿洋史:アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)

柏レイソルの下部組織で育ったFW指宿洋史。日本で指導していたスペイン人コーチのアドバイスにより、当時セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)ジローナの入団テストを受け、見事に合格。2009年から2014年にかけてスペインの複数のクラブと、ベルギー1部のKASオイペンでプレーした。

その後は日本に戻り、アルビレックス新潟(2014-2017)、ジェフユナイテッド市原・千葉(2017-2018)、湘南ベルマーレ(2019-2020)、清水エスパルス(2021)でJリーグを経験している。

2022年1月、オーストラリア1部、Aリーグ・メンのアデレード・ユナイテッドへ移籍し、再び海外で挑戦中の指宿。現在はセンターフォワードとして14試合に出場し、すでに5得点を挙げてチームはリーグ4位。Aリーグ・メン2021/22シーズン終了(5月28日)までの活躍が期待される。


今井智基:ウェスタン・ユナイテッド(オーストラリア)

DF今井智基は、大宮アルディージャ(2013-2015)でプロスタートを切った。柏レイソル(2015-2018)を経て、松本山雅(2018-2019)でプレーしていたが、海外挑戦の意志が強く、2020年1月末にクラブと双方合意の上で契約解除に。

2020年2月、Aリーグ・メンのウェスタン・ユナイテッドへの移籍が発表され、現在もスタメンのセンターバックとしてゴールを守っている。2021/22シーズン、チームは現在リーグ2位。

今井のJリーグ復帰を楽しみにしているサポーターも少なからずいると思われるが、2021年7月にウェスタン・ユナイテッドと3年の契約更新をしており、日本国内での活躍を再び見られるまでには時間がかかりそうだ。


パース・グローリー DF太田宏介 写真:Getty Images

太田宏介:パース・グローリー(オーストラリア)

DF太田宏介は、横浜FC(2006-2008)でプロデビューを果たし、清水エスパルス(2009-2011)とFC東京(2012-2015)での大活躍により日本代表にも選抜された。これまでに2つの海外クラブでもプレーしている。

最初の海外挑戦は、2015年12月エールディヴィジ(オランダ1部)のフィテッセで。左サイドバックとしてスタメンを勝ち取るも、シーズン終了後に監督が代わると出場機会が激減。それにより帰国し、FC東京に復帰(2017-2019)、その後は名古屋グランパス(2019-2020)でもプレーした。

そして2020年12月、Aリーグ・メンのパース・グローリーへ移籍して2度目の海外挑戦となる。現在も同クラブに貢献しているが、負傷によって1ヶ月ほど試合に出場していない。


和田凌:ブリスベン・ロアー(オーストラリア)

FW和田凌は、ジェフユナイテッド市原・千葉の下部組織で育ち、阪南大学卒業後の2018年に当時J3だったFC琉球とプロ契約を締結。7得点で同クラブのJ2昇格に貢献した。その後、鹿児島ユナイテッド(2019-2020)でプレーし、2021シーズンからサガン鳥栖に所属している。

そして2022年2月から、Aリーグ・メンのブリスベン・ロアーに期限付き移籍中。日本を旅立つ前には「海外でたくさんのことを吸収し戻る」とコメントしたが、現時点では4試合のみの出場に留まり、未だ無得点。2021/22シーズン終了(5月28日)までに活躍が見られるだろうか。


小川慶治朗 写真:Getty Images

小川慶治朗:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)

ヴィッセル神戸(2010-2020)で10年を過ごしたFW小川慶治朗は、カップ戦も含め同クラブで283試合に出場し49得点を挙げた。2021年1月に横浜FCに加入するも結果を残せず、10月からオーストラリアのパース・グローリーにレンタル移籍中(2022年6月まで)。

小川にとって、海外でのプレーはプロになる前からの夢だったようだ。実現したのは29歳とやや時間がかかった。

パース・グローリー加入後は全試合に出場し、そのほとんどはスタメンである。左ウイング、右ウイング、センターフォワードなど、複数のポジションに起用されていることもあり得点には苦しんでいたが、4月9日にAリーグ・メンでの初ゴールを決めた。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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