日本代表・海外組 海外日本人選手

アジア1部リーグで活躍する日本人選手14選【2022】

天野純 写真:Getty Images

天野純:蔚山現代(韓国)

2014年から横浜F・マリノスに所属しているMF天野純。2018年に就任したアンジェ・ポステコグルー監督の元で着実に成長し、2018年9月に日本代表に選ばれるほどの活躍を見せた。その後、2度海外クラブにレンタル移籍している。

1度目は2019/20シーズン、ベルギー2部のスポルティング・ロケレンへの移籍。そして2022年より、Kリーグ1(韓国1部)で現在首位に立つ蔚山現代に加入し、9試合中4得点1アシストという素晴らしい成績を残している。

天野が直近に決めた2得点は共にフリーキック。そのうち4月5日に行われた済州ユナイテッド戦でのゴールは正に神業だった。絶妙な回転で相手の壁の左上を抜けたシュートが、そのままゴールポストの左隅へ入っている。



邦本宜裕:全北現代モータース(韓国)

2015年にアビスパ福岡でプロデビューを果たし、主軸になることを期待されていたFW邦本宜裕。2017年5月に「契約条項に違反する秩序風紀を乱す行為」が理由で契約解除となった。細かい事情は明らかにされていない。

7ヶ月ほど無所属で過ごした邦本は、2018年1月、Kリーグ1に昇格した慶南FCと契約。2018、2019シーズン合わせて69試合に出場し、9得点7アシストという結果を残した。

2019シーズン慶南はKリーグ2(韓国2部)に降格を喫するも、邦本の活躍は高く評価され、同シーズンKリーグ1王者の全北現代モータースに移籍を果たす。現在も同クラブに貢献しており、2022シーズン終了(10月末)までの活躍が期待される。


小林祐希 写真:Getty Images

小林祐希:江原FC(韓国)

MF小林祐希は、東京ヴェルティ(2010-2012)とジュビロ磐田(2012-2016)でプレーし、2016年に海外へ旅立った。Jリーグを去ってからすでに6年以上が経っているため、その後の行方を知らない人も多いだろう。

小林は、ヘーレンフェーン(オランダ1部)、ワースラント=ベフェレン(ベルギー1部)、アル・ホール(カタール1部)でプレーし、2021年7月から韓国で新たな冒険を始めている。

Kリーグ2(韓国2部)のソウルイーランド(2021)では、同クラブを1部昇格に導いた。2022年2月からは、1部の江原FCでプレーし、第1節と第2節を除く全試合に出場している。


松村亮:ポリス・テロ(タイ)

ヴィッセル神戸の下部組織で育ち、2012年にトップチームに昇格したMF松村亮。2012年から2017年にかけて同クラブに所属し、2015シーズンは栃木SC、2017シーズンは徳島ヴォルティスにレンタル移籍。

2018シーズンにJ3のAC長野パルセイロでプレーした後にタイに渡った松村は、タイ・リーグ2(2部)のラヨーン(2019)、チエンマイ(2020-2021)を経て、タイ・リーグ1(1部)パトゥム・ユナイテッド(2021-)に完全移籍を果たした。

2021年12月からは、パトゥム・ユナイテッドから1部のポリス・テロにレンタル移籍しているが、左ウイング、右ウイング、センターフォワード、トップ下の4つのポジションで起用され、得点に恵まれずとも必要とされている。


チエンマイ・ユナイテッド FWエスクデロ競飛王 写真:Getty Images

エスクデロ競飛王:チエンマイ・ユナイテッド(タイ)

Jリーグでは浦和レッズ(2005-2012)、京都サンガ(2016-2019)、栃木SC(2020-2021)に所属し、18得点を挙げたFWエスクデロ競飛王。合間には韓国と中国にも渡り、現在はアジア3カ国目となるタイでプレーする。

韓国ではFCソウル(2012-2015)と蔚山現代(2018)の2クラブに所属。2012年にFCソウルのKリーグ1優勝に貢献した。2015シーズンは中国1部の江蘇足球倶楽部で過ごし、同クラブの中国FAカップ優勝にも貢献している。

2021/22シーズンからタイ1部のチエンマイ・ユナイテッドでプレーしているエスクデロだが、出場機会には恵まれるものの、残念ながら無得点と無アシスト状態が続いている。


加藤恒平:チェンライ・ユナイテッド(タイ)

2012年にJ2町田ゼルビアに加入し、プロデビューを果たしたMF加藤恒平。町田の翌年のJFL降格(当時J3は無し)を機に、欧州に旅立つ。それから現時点までに渡ってきた国があまりに多い。

2013年からはモンテネグロ、ポーランド、ブルガリアのクラブへ。2018年に帰国しサガン鳥栖に加入したが、リーグ戦1試合、カップ戦4試合にしか出場できず欧州に戻った。再びポーランド、ジブラルタル、再びモンテネグロ、ポルトガルでプレーしてきている。

2021年12月にタイのチェンライ・ユナイテッドへ移籍を果たし、現在も同クラブに所属している加藤。2022年は、全てのリーグ戦・カップ戦に出場している。チェンライを率いるエメルソン・ペレイラ監督に信頼されている証拠だ。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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