かつてバヒド・ハリルホジッチ監督のもとで日本代表に招集されていたMF久保裕也(27)は、現在メジャーリーグサッカー(MLS)のFCシンシナティに所属している。同選手は今季からボランチ(中盤センター)を主戦場としていたことで話題を呼んでいたが、監督交代により再びポジションを変える可能性があるようだ。
久保裕也は2013年に明治安田生命J2リーグの京都サンガからスイス1部の強豪BSCヤングボーイズへ完全移籍。BSCヤングボーイズで4シーズン在籍した後はジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のKAAゲントやブンデスリーガのニュルンベルクでプレーしており、周囲から欧州でのステップアップ移籍を望む声が上がっていた。
その中、同選手は昨年1月にFCシンシナティに移籍。昨季はトップ下やウイングなど攻撃的なポジションでの起用が続いていたが、今季はヤープ・スタム監督のもとで主戦場をボランチへ転向。ここまでリーグ戦で23試合に先発出場するなど、中盤センターでレギュラーに定着していた。
しかし、FCシンシナティはMLSイースタン・カンファレンスで14クラブ中最下位に沈んでおり、今年8月以降は1勝4分6敗と極度の成績不振に陥っていたことから、今月27日にスタム監督を解任している。
FCシンシナティは下部組織を率いるタイロン・マーシャル氏が後任監督の決定まで暫定的にトップチームを指揮している。その中、久保裕也は30日に迎えたトロントFCとの一戦では「4-2-3-1」のシステムにおける左サイドで先発出場し、61分までプレー。38分に味方とワンタッチによるパス交換から先制点を演出するなど、持ち味を発揮している。
なお、FCシンシナティはイースタン・カンファレンスで13位に沈むトロントFCを相手に2-3で敗れている。監督交代により再び攻撃的な役割を担っている久保裕也は、攻撃面でチームに変化をもたらすことが期待されているかもしれない。
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