リバプールのスイス代表MFジェルダン・シャチリは、クラブに対して今夏退団の意思を伝えているほか、セリエAへ新天地を求めていると伝えられていた。しかし、フランス紙『レキップ』は9日、同選手がリーグアン(フランス1部)のクラブへ移籍する可能性があると報じている。
現在29歳のシャチリは、バイエルン・ミュンヘン、インテル、ストーク・シティに在籍した後、2018年夏にストークからリバプールへ完全移籍により加入。し烈なポジション争いの中、移籍1年目の2018/19シーズンにプレミアリーグで24試合に出場。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では4試合の出場にとどまったが、CL優勝に貢献していた。しかし、翌2019/20シーズン以降もレギュラー定着には至らず、2020/21シーズンはプレミアリーグで5試合、CLで1試合の先発出場にとどまると、今年3月以降のリーグ戦では大半をベンチで過ごしていた。
シャチリとリバプールの契約は2023年6月までとなっている。しかし、本人は先月末にメディアインタビューを受けた際、出場機会の確保という観点から今夏退団をクラブ幹部に申し入れ、了承を得たことを明かしている。また、同選手はラツィオが関心を寄せているという噂に対して好意的なコメントを残しているほか、ローマやナポリも移籍先候補に挙がっていた。
しかし、『レキップ』の報道によると、オリンピック・リヨンがリバプールに対して同選手獲得のオファーを提示したとのこと。両クラブによる交渉の進展については明らかになっていないが、リバプールは移籍金として少なくとも1500万ユーロ(約19億円)を求めているようだ。
なお、ローマはアーセナルに所属するスイス代表MFグラニト・ジャカの獲得に失敗したことにより、シャチリにターゲットを切り替えたという。シャチリがレギュラーとしてプレーできる可能性の高い環境を求める中、同選手の動向に注目が集まる。
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