Jリーグ 松本山雅

「外国人入国の制限を知っていても…」セルジーニョの妻が松本山雅復帰の背景明かす

セルジーニョ 写真提供:gettyimages

 明治安田生命J2リーグの松本山雅は29日、ブラジル人MFセルジーニョの復帰を公式発表している。その中、同選手の妻がSNSを通じて松本山雅のサポーターにメッセージを送った。

 現在30歳のセルジーニョは、2017年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のセアラーSCから松本山雅に完全移籍により加入。反町康治前監督のもとで攻撃面で違いを作る点で移籍1年目から中心選手として活躍すると、2018年にはJ1リーグ昇格に大きく貢献。J1リーグの舞台で臨んだ2019シーズンは17試合の出場に終わったものの、昨季はJ2リーグ33試合に出場し9ゴール4アシストをあげて本来のパフォーマンスを取り戻していた。

 しかし、同選手は今年2月にKリーグ(韓国1部)の大邱FCへ加入。リーグ戦では15試合に出場していたが、先月19日に生活面での不安を理由にクラブと合意のもと契約解除に踏み切っていた。その後、1カ月にわたり無所属状態となっていたが、27日に自身のインスタグラムアカウントで日本に向かっていることをほのめかす投稿を行うと、29日になって松本山雅が同選手の復帰を発表している。

 これを受けて、セルジーニョの妻は自身のSNSアカウントを更新。「私たちが第二の故郷に帰ってくると言うことができてとても嬉しいです。私があなた方一人一人にさようならを言うのはとても悲しいことでしたが、戻ってくることができてとても幸せ」

 「残念ながら、サッカーは私たちが想像していたものではないことがあります。松本山雅さんから連絡があったとき、私たちは戻る必要があること、日本の家族が私たちを必要としていることを知っていました。同時に、セルジーニョはそれが私たちにとって最善であると判断し、解約金を払いました」

 「日本の外国人入国の制限を知っていても戻ってきたいという気持ちが強かった、そしてそれで私は子供を産む為ブラジルに残り、セルジーニョが一人で日本に行く事になりますが松本なら一人じゃないよね、みんないるから、愛情を込めてセルジーニョを迎えてください、そして私の分も応援をよろしくお願いします」とコメントを残している。

 松本山雅に対する思いが人一倍強いセルジーニョは、チームをJ3リーグ降格の危機から救うべく、名波浩新監督とともにチームの立て直しに向けて大きな力となるはずだ。