EURO イングランド代表

イングランド代表がEURO2020を制するであろう4つの理由

EURO2020の予選2試合が行われ、最高のスタートを切ったイングランド代表。1966年以来優勝は経験していないが、ロシアワールドカップで準決勝に進出するなど着実に力を伸ばしている。1990年、1996年、2018年と、あと一つのところでハードルに躓いてきたイングランド代表だが、2020年にはそれが変わる可能性がある。今回は、イングランド代表がEURO2020を制する4つの理由をご紹介する。


実質的にホーム大会

イングランド、アゼルバイジャン、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、イタリア、オランダ、アイルランド、ルーマニア、ロシア、スコットランド、スペインの12カ国をまたにかけて行われるEURO2020。複数都市で分散開催されることになった今大会は、主催国枠が存在しない。しかし、グループステージの3試合、ラウンド16の1試合、準決勝、決勝はロンドンで行われる。イングランド代表がグループステージの3試合をウェンブリーで戦う可能性もあるのだ。準決勝、決勝はもちろんのこと、グループステージやラウンド16といった重要な試合をホームで戦える可能性が高いというアドバンテージは大きい。


今までにない層の厚さ

ほんの数年前まで、イングランド代表にはウェイン・ルーニーやスティーブン・ジェラード、ガリー・ケーヒルといった選手たちだけで諸問題を解決しなければいけない時期があった。しかし、現在はあらゆるポジションに素晴らしい選手が複数いる。ハリー・ケインという絶対的なストライカーがいるが、仮に彼がいなくともラヒーム・スターリング、マーカス・ラッシュフォード、ジェシー・リンガードのようなゴールスコアラーがいるし、カラム・ハドソン=オドイやジェイドン・サンチョのような若い才能も多い。サイドバックに関しては、人材が飽和している。カイル・ウォーカー、キーラン・トリッピアー、トレント・アレクサンダー=アーノルド、ダニー・ローズ、ベン・チルウェル、ルーク・ショウと選びたい放題だ。スカッドの層の厚さで対抗できるのはフランス代表くらいだろう。


経験とフレッシュさの融合

イングランド代表のもう一つの強みは、全体的に若い選手が多い一方で、主要選手のほとんどが2つ以上の国際大会を経験しているという点にある。エリック・ダイアーやカイル・ウォーカー、ハリー・ケインといった、国際舞台で戦うことの激しさを知る選手がいると同時に、恐れを知らない若手選手もチームに組み込まれている。若さはあるが、決して経験値が低いわけではない。チームとして理想的な姿を見せている。2014年のドイツや2018年のフランスは経験とフレッシュさの融合よって成功を収めた。


ロシアW杯を糧に

ロシアワールドカップでイングランド代表が最高の結果(優勝)を得ることができなかったことは、彼らにとってプラスに働いている。ロシアW杯では3-5-2を軸に戦ったイングランド代表は攻撃時の最後の部分の攻略に手こずった。しかし、4-3-3に切り替えた現在の彼らは、相手の守備ブロックをいとも簡単に解体している。ロシアワールドカップでは真の強豪には勝利していないと批判されることもあるイングランド代表だが、彼らは進化を止めようとはしていない。カラム・ハドソン=オドイやデクラン・ライス、ジェイドン・サンチョといった選手の存在は、彼らが2020年の本番まで成長を続けていくことの確約となる選手たちだ。

名前:菊池大将
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