セリエA ユベントス

Dr.TRIBE【試合診断書】セリエA第33節 クロトーネ対ユベントス

日本時間19日に行われたセリエA第33節、クロトーネ対ユベントス。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハード・ワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、監督と主審についての分析、評価をする。

クロトーネMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):シメオン・エンワンクォ

フィジカルの強さとスピードで攻撃の基点となり、スペクタクルなオーバーヘッドで貴重な1点をもぎ取った。守備のポゼッショニングもさぼらなかった。

クロトーネTHW(ザ・ハード・ワーカー):アレックス・コルダス

2本のビッグセーブを含む3本のセーブでチームに貢献。チーム全体の頑張りもあり、最少失点でこの大一番を切り抜けた。

クロトーネMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象者なし

ユベントスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ドウグラス・コスタ

ボールを持てばほぼ無敵。この試合でも1対1で抜群の強さを発揮した。チャンスメイカーとして攻撃を牽引し、サンドロとともに左サイドを制圧した。間違いなく今夜のユーベのベストプレーヤー。

ユベントスTHW(ザ・ハード・ワーカー):アレックス・サンドロ

ドウグラス・コスタとのいい連携から、タイミング抜群の飛び出して先制点を記録。守備でもソリッドなパフォーマンスを見せた。

ユベントスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ステファノ・ストゥラーロ

ユーベの右サイドをクロトーネが攻略できたのは、彼の存在が大きい。リヒトシュタイナーとのミスコミュニケーションや、間違ったポジションで多くのチャンスを作らせた。攻撃面でも効果的な働きは見せられず、68分にベンチに下がった。

クロトーネ監督:ワルテル・ゼンガ

4-5-1もしくは4-1-4-1のコンパクトなゾーンブロックをベースに、ボールを奪ったらシンプルにワントップのエンワンクォをまずは狙う形で、ユベントスと互角に渡り合った。選手同士の距離感が終始崩れず、彼の現役時代同様安定したディフェンスで大きな大きな勝ち点1を奪取。ボールポゼッションを捨て、カウンターに懸けたことが功を奏し、チャンスの数も少なくなかった。してやったりの内容だろう。

ユベントス監督:マッシミリアーノ・アッレグリ

前半から選手たちのパフォーマンスに不満を爆発させるシーンが散見された。このような試合で勝利することの重要性を誰よりも知っている指揮官らしいリアクションだったが、その甲斐なく勝ち点2を落とした。怪我人が戻ってきたとはいえ、台所事情は厳しく、その中で過密日程をどうにかここまで乗り越えてきた。ストゥラーロのように先発のチャンスを与えても、その期待に応えてくれないことにはフラストレーションが溜まるだろう。次節はナポリとの頂上決戦が待っている。

主審:ミカエル・ファッブリ

ベナティアのバックパスを間接フリーキックと判断したのは正しかった。その他にも難しい判断があったものの、常に安定したレフェリングを見せ、試合を締めた。いい試合の影にいいレフェリングあり。