【ユース五輪】日本は難敵カメルーンを6-2で撃破も、終了間際にエースFP山川里佳子が負傷

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[第3回ユース五輪 U-18女子日本 6-2 U-18女子カメルーン ブエノスアイレス]
第3回ユースオリンピックは8日、大会2日目を迎えた。U-18女子日本代表は初戦のカメルーン戦を行い、6-2で勝利。グループステージ突破に向けて、幸先の良いスタートを切った。

前日、ドミニカ共和国に9-1で勝利していたカメルーンに対し、この試合が初戦の日本。木暮賢一郎監督は、GK須藤優理亜以外は、FP横山凛花、FP前田海羽、FP山川里佳子、FP池内天紀という福井丸岡ラックに所属する選手たちで試合をスタートさせた。女子Fリーグでの経験もある選手たちは、序盤こそ浮足立っていたが、時間の経過とともにプレスがハマりはじめ、カメルーンを押し込む。池内や山川からのパスを受けた前田が積極的にゴールを狙ったが、最初の5分では得点できずにセカンドセットに交代した。

FP追野沙羅、FP荒井一花、FP宮本麻衣、FP安部美楽乃のセカンドセットは、交代直後に宮本のシュートがクロスバーを叩いたが、それ以降は動きが固い。FPザナを中心に攻めてくるカメルーンにチャンスをつくられたが、GK須藤の守備でしのぎ切った。

再びファーストセットが戻った日本はキックインからチャンスをつくり、山川がヒールでゴールを狙うテクニカルなシュートを放つ。これは相手守備に防がれたが、続くCKから前田がゴールを決めて日本が先制点を挙げる。さらに1分後、日本は左サイドで池内からの縦パスを受けた山川が中に切りこみ、シュートを放つ。これが決まって2-0とリードを広げた。

カメルーンはタイムアウトを取り、修正をかける。しかし日本が攻勢の流れは変わらない。どちらのセットになってもカメルーンを圧倒し続ける。18分には、宮本がファー詰めした安部に絶妙なパスを通したが、完全に相手の裏をとった安部はシュートを左ポストに当ててしまい、3点目を決められなかった。

ほとんどチャンスのなかったカメルーンも、前半終了間際に距離のある位置から思い切り良くゴールを狙ってくる。シュートがクロスバーに当たる場面もあったが、日本は2-0とリードしたまま、前半を折り返した。

後半開始直後、日本は池内のキックインから前田がシュート性のボールをゴール前に入れる。これを山川がゴールに沈め、3-0とする。今大会に向けてサッカー選手でチームを組んでいるカメルーンは、個の力を押し出して攻めてくる。10分には、右サイドでザナが池内を強引に振り切って角度のない位置からシュートを放つと、これが須藤のニアサイドを抜けてゴールに決まってしまう。

1点を返したカメルーンは、ここから攻め込んでくるが、GK須藤が出足の良い守備を見せて日本のゴールを守る。守護神の活躍に応えたいFPも15分、追野が冷静に宮本にパス。宮本はためをつくり、GKを倒してその頭上を抜くループシュートを決め、再びリードを3点に戻した。

しかし後半16分、ザナのパスからチャンスをつくられると、一度はGK須藤が相手のシュートを止める。しかし弾いたボールが不運にも相手の顔に当たってゴールに決まり、またも2点差に戻ってしまう。

ここからカメルーンの時間帯が続いたが、GK須藤が3点目を許さない。このゴレイラの活躍に応えるように、日本は前田がミドルシュートを突き刺し、5-2とリードを3点に戻した。さらに19分にはセンターサークルの中から放たれた追野のシュートが、相手GKの股を抜いてゴールに決まり、6-2とリードを広げた。

勝利を決定づけた日本だったが、試合時間残り40秒、中盤でボールを持ち上ろうとした山川が、相手に挟まれるようにして倒れ、その際に前方にいた相手の膝で顔を打ってしまう。倒れこんだ山川は、そのまま担架でピッチの外に運び出されて宮本と交代した。

このまま試合は終了。山川の負傷は気がかりだが、日本は難しい初戦を6-2で制し、メダル獲得に向けて幸先の良いスタートを切った。