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「レンタルの可能性はあったが…」武藤嘉紀のギリシャ移籍報道にニューカッスル監督は…

武藤嘉紀 写真提供: Gettyimages

 エイバルからニューカッスル・ユナイテッドに復帰した日本代表FW武藤嘉紀は、ギリシャ1部のアリス・テッサロニキへ移籍する可能性が取りざたされている。その中、ニューカッスルのスティーブ・ブルース監督は同選手の移籍報道に言及した。28日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

 現在29歳の武藤嘉紀は、昨夏にニューカッスルからラ・リーガのエイバルへ1年レンタルにより加入。2020/21シーズンは15試合の先発出場にとどまったほか、今年3月から1カ月以上にわたりベンチ外となると、シーズン終了後にレンタル期間満了による退団が公式発表され、ニューカッスルに復帰している。

 また、武藤嘉紀はニューカッスルとの契約を来年6月まで残す中、今夏退団の噂が飛び交っていた。しかし、先月末の時点で他クラブからオファーが届いていなかったこともあり、同選手は今月6日から始まっているプレシーズントレーニングに参加。19日に行われたEFLリーグ2(イングランド4部相当)のハローゲート・タウンとのトレーニングマッチでは、途中出場。一部の英メディアは、今夏退団が噂される身長193cmのFWアンディ・キャロルがプレシーズントレーニングに合流していないこともあり、武藤嘉紀に多くのチャンスが巡って来るという見解を示していた。

 その中、武藤嘉紀には明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸やFC東京からの関心が伝えられると、今週にはアリス・テッサロニキが選手サイドにコンタクトをとったとギリシャメディアが報道。しかし、アリス・テッサロニキの財政面を踏まえると、完全移籍での獲得が難しいという見方が広まっていた。くわえて、ニューカッスルが年俸の一部を負担する形でのレンタルを受け付けない姿勢を見せていることから、フリーでの獲得しか選択肢がないという。

 さらに、ブルース監督は武藤嘉紀の去就について「レンタル移籍の可能性はあった。だが、彼は我々との契約を1年しか残していないので、実現するかどうか確証を持てない」とコメント。ギリシャ移籍が実現する可能性は低いという見解を示している。プレシーズントレーニングや練習試合でのアピールを続ける武藤嘉紀の動向に引き続き注目が集まる。