
2026/27シーズンの明治安田J2リーグは、10月18日に全チームが第11節までの日程を終えた。例年シーズン最終盤までもつれ込む上位争いは、現在ベガルタ仙台が2位に勝ち点4差をつけ一歩リード。一方で、2位を含む6チームが勝ち点3差以内にひしめき、それより下位も勝ち点差は詰まっており、今季も十分に波乱を予感させる立ち上がりとなっている。
そんな混戦模様の上位争いに食らいつく姿勢を見せているのが大分トリニータだ。ここまで4勝5分2敗と、勝ちきれないゲームは多いが順調に勝ち点を積み上げ、自動昇格圏である2位とは勝ち点3差で7位につけている。直近に行われたアルビレックス新潟戦(10月17日)では攻撃陣が爆発。前半半ばの得点を皮切りに、5ゴールを奪っての大勝で3連勝を飾り、負けなしを7試合に伸ばした。
好調要因として、百年構想リーグ以前よりチームに所属する選手たちの活躍ももちろんだが、新加入組の中から早々にチームにフィットする選手が複数出ていることも挙げられる。ここでは、そんな活躍中の選手も含め、大分におけるこの夏の新戦力それぞれをA~Cの3段階で評価していく。

評価A:すでに主力として存在感を示す3選手
- DF小田逸稀(松本山雅より完全移籍)
- MF西村恭史(ザスパ群馬より完全移籍)
- MF林田滉也(ヴァンフォーレ甲府より完全移籍)
ここまで多くの出場機会を得ている新戦力は3名。特に開幕から存在感を示し続けているのが、MF西村恭史とMF林田滉也の2名だ。
西村は2018年に清水エスパルスへ加入し、2020年にJ1初出場を果たしたが、2021年以降は他クラブへの期限付き移籍が続いた。それでも、これまで所属したJ2やJ3の各クラブではシーズンを通して出場機会を確保。残念ながら清水へ復帰することはなかったが、毎年得点やアシストで所属クラブを助けてきた。
そして今季、大分へ加入するとここまで全試合に先発。第3節いわきFC戦(8月22日)では2ゴールを挙げる活躍でチームに今季初勝利をもたらすなど、大きく貢献している。
ヴァンフォーレ甲府より加入の林田は今回が自身初となる移籍。奇しくも自身のプロデビュー戦の相手となった大分へ完全移籍を決め、新たな道を歩み始めた。
ここまで西村と同様に開幕から全試合に先発し、そのすべてでフル出場中。中盤の要として早くも確固たる地位を築いた。得点への直接関与はないものの、ここからチーム浮上のキーマンとなるのは間違いない。
サイドのプレーヤーでは、DF小田逸稀の加入も大きい。百年構想リーグでは松本山雅で19試合とほぼ全試合に出場。4ゴール1アシストと気を吐いた選手の獲得により、サイドの選手層は確実に厚くなったと言えよう。
過去、鹿島アントラーズやアビスパ福岡でJ1経験も豊富。J1復帰を悲願とする大分にとっても、頼りになる存在だ。第8節までは全試合に先発したが、第9節以降は先発を外れており、第11節は途中出場だった。それでもここまで9試合に出場と、出番は得ている。J2クラブ在籍時には常に複数得点を記録しているだけに、待望の大分初ゴールがいつ生まれるのか、再び先発を勝ち取れるのか注目だ。
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