
10月3日、4日に第9節までの日程を終えた2026/27シーズンの明治安田J2リーグ。例年優勝や自動昇格圏争いはもちろん、プレーオフ争いでも波乱の起きるリーグだが、今季も序盤から予想を覆す展開となっている。
現在首位を走るのはベガルタ仙台。9試合でわずか1敗のみと安定感のある戦いぶりで早くも勝ち点20に乗せている。そんな仙台を追うのは、こちらも昇格争いの主軸となることが予想されたアルビレックス新潟。得失点差を見ると多少の危うさを感じさせるものの、ここまで多くの接戦を制して勝ち点を積み上げている。
そんな上位勢と比べると、若干直近の5試合での足踏みが響き現在7位につけるのが、元日本代表の槙野智章監督率いる藤枝MYFCだ。開幕戦から2連勝と好スタートを切ったが、直近5試合は4分1敗と白星を挙げられず上位との勝ち点差が開いてきている。
とはいえ、白星先行で上位勢に食らいつく姿勢を維持している藤枝。新潟には敗れたが、仙台や湘南ベルマーレ、RB大宮アルディージャといった力のあるクラブを相手に勝ち点を挙げており、まだまだチームとしての躍進が期待できる状況だ。
そんな藤枝の序盤戦の好調要因の1つが、今夏チームに加わった新戦力の台頭だ。各ポジションで新戦力が十分な出場機会を得て活躍を続けており、この先もさらなるチーム力アップが見込めるのも大きな強みだ。ここでは、今夏藤枝に加わった選手たちのこれまでの活躍をA~Cの3段階で評価していく。
評価A:早くも主力に定着した6選手
- GK吉田舜(浦和レッズより完全移籍)
- DF岡本拓也(大分トリニータより完全移籍)
- DF松田佳大(京都サンガより完全移籍)
- MF上畑佑平士(福島ユナイテッドより完全移籍)
- MF長尾優斗(水戸ホーリーホックより完全移籍)
- FW金本毅騎(セレッソ大阪より期限付き移籍)
まず、即戦力として活躍している6選手を挙げたい。最後方から前線まで、それぞれのポジションで新戦力が活躍することで、チームに勢いをもたらしているのは間違いない。
ベテランではDF岡本拓也の存在が頼もしい。過去に浦和や湘南で長くJ1を戦ってきた経験の還元が期待されていたが、今季開幕戦からスタメンフル出場。早速戦力としても存在感を示し、その後もスタメンに定着して主に右サイドを支えている。近年ゴールやアシストといった目に見える数字はなかなか挙げられずにいたが、第7節大宮戦(9月19日)でアシストをマーク。まだまだ攻撃面でも魅せてくれそうな場面を作っているだけに、今後も活躍が楽しみだ。
守備陣ではGK吉田舜とDF松田佳大の加入が大きい。ともにデビューから複数の移籍を経験してきた選手だが、今季は早々にポジションを掴みようやく安住の地を得た感がある。ここまでの総失点数10は上位勢と十分に争える数字。元DFである槙野監督のもと、2選手には今後さらなる進化を果たしこのまま堅守を貫いてもらいたい。
中盤では福島から個人昇格する形となったMF上畑佑平士が、開幕から全試合にスタメン出場。デビューからJ3で主軸を務めてきた経験を、J2の舞台で活かし戦っている。
そして、MF長尾優斗とFW金本毅騎の2選手は数字が光る。ともにここまで全試合に出場しており長尾は2アシスト、金本は3ゴールの活躍でチームの勝ち点獲得に貢献している。特に金本は途中出場が多い中でもゴールという結果で起用に応えており、ここからさらに先発でのチャンスも見込める。
期待の新戦力の多くが早々にチームにフィットしている点は、まだまだ長いリーグ戦を戦う上で大きなアドバンテージとなるはず。引き続き上位勢に食らいつくためにも、彼らには一層の奮起を期待したくなる。
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