
9月19、20日に第8節までの日程を終え、現在中断期間に入っている2026/27シーズンの明治安田J1リーグ。ここまでは、百年構想リーグの覇者ヴィッセル神戸を筆頭に、昨季2位の柏レイソルや近年上位争いに加わり続けているサンフレッチェ広島といったクラブが順当にスタートダッシュに成功して上位につけている。
順調なチームがある一方で、この序盤戦思うように勝ち点を積めていないチームももちろんある。サッカー王国と呼ばれる静岡の名門清水エスパルスもその1つだ。
清水は今季、開幕戦で途中退場者を出しながらも前半に奪った1点のリードを守り抜き白星スタートを切った。しかし、第2節以降は決定機を作りながらもゴールを奪うことができず0-1で3連敗。続く第5節・第6節も勝ちきれない試合が続いたが、直近の第7節・第8節でようやく連勝を収め黒星ムードを脱し、現在勝ち点10で12位につけている。
今夏、選手の入れ替わりが大きかった清水。戦力流出という意味では、百年構想リーグでキャプテンを務めたMF宇野禅斗(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)が海外挑戦を決め、中盤の要であったMFマテウス・ブエノ(鹿島アントラーズ)も国内移籍となった。一方で、補強も精力的に行われた印象だ。外国籍選手を複数獲得し、その上でJリーグで経験豊富な選手も多く加えた。ここでは、そんな清水の今季注目の新戦力たちのここまでの活躍をA~Cの3段階で評価していく。

評価A:すでに欠かせない存在となっている2選手
- DF須貝英大(京都サンガより完全移籍)
- MF藤井智也(湘南ベルマーレより完全移籍)
ここまで、期限付き移籍から急きょ復帰となったGK猪越優惟を除くすべての新加入選手がリーグ戦で出場機会を得ている清水。その中で、早くもチームにとって欠かせない戦力となっているのが、京都サンガから加入のDF須貝英大と湘南ベルマーレから加入のMF藤井智也の2名だ。
須貝は2023年にJ2のヴァンフォーレ甲府から個人昇格する形で鹿島アントラーズへ加入しJ1でのキャリアをスタートさせた選手。その後鹿島では出場機会が限られたが、京都へ移籍後に改めて存在感を示すようになった。昨季は移籍初年度ながら37試合とほぼ全試合に出場。2ゴール4アシストと得点に関与する働きはもちろん、J1で2位に大差をつけての総スプリント回数1位となったことでも話題となった。
清水加入後も献身的な上下動の動きは変わらない。ここまでの総スプリント回数は157回でリーグ3位。総走行距離でも上位につけており、ゲーム終盤まで落ちない運動量で攻守にチームを支えている。
同じく鹿島でのプレー経験を持つ藤井は、主に攻撃面での活躍が際立つ。MF井上健太との激しいポジション争いの中で、直近2試合はいずれも途中出場となっているが、ゲーム終盤に相手の嫌がるスピードと突破力でチャンスを多く生み出している。
開幕戦で早速アシストをマークすると、直近の第8節ジェフユナイテッド市原・千葉戦(9月19日)でも逆転ゴールをアシスト。積極的な仕掛けから実際にゴールも生み出している。
2名ともに出場機会の多さと随所に見せる個性がチームに好循環を生みつつある。今夏の補強により、各ポジションで序列争いが激しくなっているが、須貝と藤井は今後もチームの中核となっていくことだろう。
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