
残り試合数も少なくなり、いよいよ佳境を迎えている2025明治安田J1リーグ。勝ち点5差以内に4クラブがひしめく優勝争いに注目が集まる一方で、残留争いもまた例年通り熾烈を極めている。
直近5試合の戦績や昨季の傾向を踏まえると、現時点で残留争い中なのは勝ち点40に届いていない下位6クラブと言えるだろう。いずれも優勝争い中の上位勢との対戦を残しており、ここから先も勝ち点の積み上げに苦慮することが予想される。
この6クラブの中からJ2降格となる3クラブが決まる可能性は非常に高い。ここでは、残りの対戦カードをもとに、それぞれの残留争いの行方を展望していく。

早く安全圏へと逃れたい名門2クラブ
残りの対戦カード
- 名古屋グランパス(横浜FC、G大阪、柏、町田、福岡)
- 東京ヴェルディ(新潟、清水、福岡、鹿島、G大阪)
勝ち点40というラインを一つの目安とするなら、あとわずか1ポイントでその地点に到達できるのが名古屋グランパスと東京ヴェルディというオリジナル10の2クラブだ。
開幕から6戦未勝利と不穏なスタートを切った今季の名古屋は、5月に6戦無敗を記録し一時は立て直しに成功したかに見えたが、後半戦に入ると4連敗を喫するなど不安定な戦いが続いた。直近5試合では3勝1分1敗と復調の兆しを見せているものの、いまだ残留争いの渦中にいる状況だ。
残りの対戦カードにおける今季の戦績は1勝1分3敗と黒星が多いが、同程度の結果を残せれば残留の可能性は高いだろう。その上で最重要となるのは、次節に待ち受ける横浜FCとの直接対決だ。現在18位で降格圏に沈む横浜FCは、名古屋同様に直近5試合で勝ち点を積み上げており勢いがある。ここで直接叩いて勝ち点を40に乗せることができるかが、今季の行方を左右するだろう。
一方東京Vは、残りの対戦カードにおける今季の戦績が2分3敗と未勝利。不安の残るデータとなっている。とはいえ、対戦相手のうち3クラブは現時点でボトムハーフに位置しており、その3チームと次節から続けて対戦するスケジュールだ。この3戦で最低でも勝ち点1ずつを積み上げられれば、残留に向けてはひと安心だろう。
両クラブともカギを握るのは次節。ともに降格圏に沈むチームとの直接対決で勝ち点3を手にし、後顧の憂いを断てるか注目だ。
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