Jリーグ 大宮アルディージャ

大宮買収の裏で…レッドブルが韓国進出見送ったワケ「日本より劣る」部分とは

大宮アルディージャ 写真:Getty Images

 10月13日開催の明治安田J3リーグ第32節で、福島ユナイテッドを3-2で下し、1年でのJ2復帰を決めた大宮アルディージャ。大手飲料メーカー『レッドブル』によるクラブ買収、レッドブルサッカーテクニカルディレクターを務める元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏の来日で注目を集めているが、韓国国内クラブの買収には動かなかったという。

 レッドブル社は、日本代表MF南野拓実(ASモナコ)の古巣であるオーストリア1部ザルツブルクを2005年に買収すると、2009年には当時ドイツ5部だったライプツィヒの経営権を取得。わずか8年でブンデスリーガにまで昇格させたことで話題を呼んでいた。

 MF香川真司(セレッソ大阪)やMF遠藤航(リバプール)ら以前から日本人選手を高く評価しているユルゲン・クロップ氏が、レッドブルのグローバルサッカー責任者に就任したこともあり、大宮の躍進や日本サッカー界のさらなる発展を期待する声が多い。その一方で、同社は韓国サッカーには日本ほどの可能性を見出していないとみられる。

 韓国メディア『スポーツ挑戦』が10月13日に伝えたところによると、レッドブル社は数年前に韓国国内クラブの買収計画を立てていたものの、買収先候補との交渉を行わなかったとのこと。大宮を買収した今、韓国進出は検討していないという。

 また同国メディア『OSEN』は、レッドブル社が韓国国内クラブの買収に動かなかった理由として、「韓国2部クラブはJ2,J3クラブよりも観客が少なく、昇格の可能性も低い。マーケティング面の魅力は、日本よりも劣る」と伝えている。

 カタールW杯における森保ジャパンの快進撃もあり、世界中から注目を浴びている日本サッカー界。北中米W杯アジア予選の成績が物語るように、アジア屈指のサッカー強国としての地位を築いているだけに、レッドブル社も韓国ではなく日本をアジアの拠点に選んだと考えられる。