日本代表・海外組 海外日本人選手

「上田綺世スタメンで」とフェイエOB熱望のワケ「30ゴール逃している」

上田綺世 写真:Getty Images

 オランダ1部フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月7日開催オランダ1部リーグ第29節アヤックス戦で小野伸二氏が見守る中、後半途中からプレー。依然としてメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじる中、フェイエノールトOBから上田の出場機会増加を望む声が。ヒメネスのパフォーマンスに対する不満も湧き起こっている。

 上田は昨年夏にベルギー1部サークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍も、今季はここまでリーグ戦でわずか1試合のスタメン出場。先月17日のリーグ戦で今季2ゴール目をマークしたが、その後もヒメネスがレギュラーを張り続けている。

 そんな中で迎えたアヤックス戦では、前半からゴールを重ねる中、スタメン出場のヒメネスは決定機を逃すなどミスを連発。2024年のリーグ戦でわずか3ゴールとパフォーマンスの低下が著しいだけに、フェイエノールトOBのヴィレム・ファン・ハネヘム氏はストライカーの起用法に疑問を抱いているという。

 同氏は8日、オランダのスポーツ番組『ロンド』に出演。話題がヒメネスのプレーに及ぶと、「今の彼は、本来の姿と比べてあまりにも悪すぎる。自信を持っていないのは明らかだ。直近の3試合で彼の調子が良くないことは理解できた。私が監督ならば、彼をベンチに座らせているだろう」と評価。

 「フェイエノールトはサークル・ブルッヘから非常に優れた日本人を獲得している。一方でヒメネスは今季ここまで20~30ゴールを逃している。チャンスをものにする上田の姿を見たいね」と、上田に対するアルネ・スロット監督の“冷遇”に疑問を呈した。

 「フェイエノールトはヒメネスを今年1月に売却すべきだった」と、クラブの補強戦略にも言及したファン・ハネヘム氏。上田の出場機会の少なさ、そしてヒメネスの出場機会の多さが故に、スロット監督の采配に不満を抱いているようだ。