連勝の神戸と次につながるプレーで魅せた仙台
マイナビ仙台は前半序盤から中盤まで、MF中島依美、MF佐々木里緒、MF遠藤ゆめを中心に粘り強いディフェンスで相手の勢いを抑え、やや優勢で試合を展開。守備以外で特に目を引いたのがFWカーラ・バウティスタだ。11月11日の第1節、ちふれASエルフェン埼玉戦での動きに比べ、ボールを奪おうとする動きなど攻撃に対して積極的な姿勢が印象的だった。相手DF土光真代をマークしながらも常にチャンスを狙ってボールカットを仕掛けたり、GK山下杏也加へ流れたボールをギリギリまで追いかけるなど、チームメンバーを鼓舞するような働きが随所で見られた。
しかし前半14分、INAC神戸のFW田中美南が得意のスピードあるドリブルから左足でシュート。田中に反応したマイナビ仙台のGK松本真未子が両手を伸ばし飛び込むもあと一歩及ばず、ボールは松本の指先をかすめてネットを揺らした。これを皮切りに流れはINAC神戸へと移り、前半35分にはMF山本摩也が中央からミドルシュートで追加点を決め2-0で前半を終えた。
後半戦も流れは変わらず、ボール保持時間の長いINAC神戸が試合をリード。マイナビ仙台もMF中島が中央から相手の隙を狙い積極的にボールを奪おうとするなど、得点に繋げられるチャンスも充分にあったのだが相手の勢いを止めることはできなかった。後半87分にはFW田中のクロスをFW愛川陽菜がヘッドで決め3点目を挙げると、INAC神戸が3-0でマイナビ仙台を下した。これにより、第1節でも勝利を挙げているINAC神戸は、クリーンシートで第3節を迎える。一方、ホーム開幕戦を勝利で飾ることができなかったマイナビ仙台だが、新メンバーの活躍も含め次節に期待したい。
11月20日時点の順位は、勝ち点6で日テレ・東京ベレーザがリーグトップ、INAC神戸も勝ち点6で2位につけている。勝ち点3のマイナビ仙台は現時点7位。第2節の対戦カードと結果は以下のとおり。
- INAC神戸レオネッサVSマイナビ仙台レディース(3-0)
- セレッソ大阪ヤンマーレディースVS大宮アルディージャVENTUS(0-1)
- 長野パルセイロ・レディースVSサンフレッチェ広島レジーナ(1-0)
- ジェフ千葉レディースVS日テレ・東京ベレーザ(1-3)
- 三菱重工浦和レッズレディースVSちふれASエルフェン埼玉(2-1)
- アルビレックス新潟レディースVSノジマステラ神奈川相模原(2-0)
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