Jリーグ 鹿島アントラーズ

タイ代表が元鹿島監督・石井正忠招へいか。“日本嫌い”韓国人指揮官も候補

石井正忠 写真:Getty Images

 かつて鹿島アントラーズや大宮アルディージャを率いていた石井正忠氏に、タイ代表監督就任の可能性が浮上。今月21日開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選シンガポール戦の結果次第で、同国代表がアレシャンドレ・ペルキング監督の解任に踏み切るという。

 石井氏は2021年12月から約1年半にわたりタイ1部ブリーラム・ユナイテッドを指揮。元横浜F・マリノス所属選手のDFティーラトン・ブンマタンらを擁する中、2022/23シーズンまで2季連続となるタイ国内3冠を達成していた。

 2023/24シーズンもブリーラムを率いるかと思われたが、今年8月に突如タイ代表のテクニカルディレクター(TD)に就任。一部幹部によるペルキング監督解任への布石とみられていたが、同国代表が9月の国際親善試合で結果を残すと、石井氏は1か月足らずでTDを退任。ブリーラム指揮官も解任されている。

 しかしタイ代表は先月の国際親善試合でジョージア相手に0-8と大敗を喫すると、今月16日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選の中国戦で1-2と逆転負け。『サイアムスポーツ』などタイ国内複数メディアによると、ペルキング監督は練習後のメディアインタビューで「もしシンガポール戦で敗れたら、私が解任されてもおかしくない」と自身の進退に言及したという。

 またタイメディア『デイリーニュース』によると、ペルキング監督の後任候補には石井氏とともにベトナム代表前監督のパク・ハンソ氏も挙がっているという。

 パク・ハンソ氏は2002年の日韓W杯でフース・ヒディンク監督のもと韓国代表のアシスタントコーチを務めたほか、2017年9月から今年1月までベトナム代表を指揮。2019年のAFCアジアカップでベスト8入りを果たしたほか、カタールW杯アジア最終予選では日本代表相手に1-1と引き分け。1961年以来となる日本戦での勝ち点獲得という快挙を成し遂げていた。

 またパク・ハンソ氏は、強烈な反日主義の持ち主としても有名だ。元日本代表選手でありベトナムでのプレー経験を持つ松井大輔氏が、2021年11月の日本代表対ベトナム代表のDAZN中継で「パク・ハンソ監督すごい嫌いなんでね。日本が」「日本製品を使わないとか、めちゃくちゃ言われたことがありますから」と語っている。