MF:ユーリ・ララ(横浜FC)
第10節までは勝ちが1つもない唯一のJ1クラブとなっていた横浜FCだったが、第11節で待望の勝利を掴んだ(対アルビレックス新潟1-0)。いずれの選手にも明確に戦う姿勢が見られたこの試合、1番のヒーローは何といっても唯一の得点を挙げたMFユーリ・ララだろう。中盤の底で囲まれながらもビルドアップに尽力し、攻撃でも積極的に前に出てくるなど攻守に走り回った結果、技ありのヘディングでゴールと勝利をもたらした。
MF:脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
負傷者続出で苦しい序盤戦の川崎フロンターレだが、第10節に引き続き第11節も勝利し今季初の連勝を果たした。試合を決めたは「持っている男」FW小林悠が放った試合終了間際のゴールだったが、終始チームの心臓としてチャンスを創出していた功労者はMF脇坂泰斗だったと言えよう。オフサイドで取り消しになった場面でも中央から自身で形を作り、別の場面では試合の終盤にも関わらずサイドまで顔を出してチャンスメイクするなど、高い貢献度を示した。
MF:紺野和也(アビスパ福岡)
3試合勝利が無かったアビスパ福岡。第10節では川崎に敗れたものの、第11節ではFC東京を相手に1-0で勝利し、第11節終了時点でのホーム成績を5勝1敗とした。改めてホームでの強さを見せつけたチームの中で、会場を湧かせていたのがMF紺野和也だ。右サイドでの突破力や細かいつなぎに加わりチャンスメイクする姿はいつも通り健在。さらにこの日はポスト直撃のフリーキックを放つなど、得点には結びつかなかったが、チームの中で攻撃の一角を担う選手として十分な存在感を見せた。
MF:マテウス・サヴィオ(柏レイソル)
開幕から第10節までわずか1勝と苦しむ柏レイソルだったが、第11節を勝利で終え今季2勝目を挙げた(対湘南ベルマーレ2-1)。湘南の攻撃に対して受ける場面も多かった中、相手DFラインとの駆け引きを制して先制点を挙げたMFマテウス・サヴィオの活躍は大きかったと言えよう。90分を通して動き回る運動量も見せ、最終盤のカウンター場面でもスプリントする姿勢を披露。得点力不足にあえぐチームにとって、今後はこれまで以上のキーマンになることは間違いない。
FW:ヤン・マテウス(横浜F・マリノス)
早々に先制され、難しい試合を余儀なくされた第11節の王者横浜F・マリノス。しかし、前線に配置されたブラジル人トリオの関係性からあっさりと同点にすると、前半のうちに逆転に成功し一気にペースをつかんだ(対サガン鳥栖3-1)。あっという間の逆転をもたらす2ゴールを挙げたのが、今第11節スタメン出場を果たしたFWヤン・マテウスだ。ここまでは途中出場が多かったが、タレント豊富なチームの中で、今節の活躍ぶりは無視できないものであり、チームを率いるケヴィン・マスカット監督に嬉しくも難しい悩みを与えたと言えよう。
FW:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
リーグ戦では第9節以降2連勝と息を吹き返していた第11節の鹿島アントラーズ。3連勝がかかる重要な試合を決めたのは、やはり3試合連続ゴールをマークし個人としても波に乗りつつあったFW鈴木優磨だった(対北海道コンサドーレ札幌1-0)。結果的に唯一の得点となった先制点の場面。相手のミスを1つも逃さず得点に結びつける決定力と集中力の高さを見せ、その他の場面でも相手を冷静に見極めた浮き球のパスでチャンスを作り出すなど、交代するまで終始躍動した。
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