Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸サポから批判噴出も!“移籍金3億円超”リンコンが今冬復帰へ

リンコン 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸は今年8月、元U20ブラジル代表FWリンコン(21)をレンタル移籍によりブラジル2部クルゼイロへ放出。レンタル期間は来年12月までと伝えられているが、今季終了後にもレンタル打ち切りによりヴィッセル神戸へ復帰するようだ。

 リンコンは昨年1月、ブラジル1部CRフラメンゴからヴィッセル神戸へ完全移籍。ただ来日1年目から左ハムストリング肉離れによる戦線離脱などコンディションで不安を抱えると、今季はミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の就任した4月以降に出場機会が減少。6月以降ほぼ全試合でベンチ外となると、8月11日になってクルゼイロへのレンタル移籍が正式決定していた。

 しかしクルゼイロ加入後も、ブラジル2部リーグ戦で13試合中4試合の先発出場で1ゴール。クラブが1部昇格を果たす中、レギュラー定着には至らなかった。

 リンコンのレンタル移籍に関する取引内容については、ヴィッセル神戸が年俸の一部を負担しているとブラジル国内で報じられている。また買い取りオプションが付帯されているほか、クルゼイロが今季終了後に同選手を返却するオプションも盛り込まれているとも伝えられていた。

 そんな中、クルゼイロの移籍情報を専門に扱うサムエル氏が今月7日の自身のツイッターアカウントを更新。「ヴィッセル神戸からレンタル移籍のリンコンは、来季クルゼイロに在籍しないことが決まっている。契約上、クルゼイロは彼をヴィッセル神戸へ返却する可能性がある」と、リンコンのヴィッセル神戸復帰が既定路線と主張している。

 またブラジルメディア『グローボ』も先月下旬に「リンコンはここまでクルゼイロで目立った活躍はしておらず、クラブ幹部は彼のパフォーマンスに納得していない。彼のレンタル契約は2023年12月までとなっているが、今季終了後にヴィッセル神戸へ復帰する可能性がある」と同様の見解を示している。

 なおブラジルメディア『UOL』が昨年1月に報じたところによると、ヴィッセル神戸はリンコンと年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約を結んでいるほか、2年間の契約期間延長オプションが盛り込まれているとのこと。CRフラメンゴに対しては、移籍金やボーナスなど総額300万ドル(当時約3億3000万円)を支払ったとみられ、ヴィッセル神戸サポーターからは同選手のパフォーマンスが移籍金に見合わないという批判が湧き起っている。