PSVアイントホーフェン所属の日本代表MF堂安律(23)は、今季終了後にブンデスリーガ移籍が噂されている。その中、ブンデスリーガのFSVマインツ05が同選手獲得にむけて動き出しているようだ。3日、ドイツ紙『ビルト』が報じている。
同選手は2020/21シーズン終了後にアルミニア・ビーレフェルトでのレンタル移籍期間を終えてPSVに復帰。U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場する傍ら、アイントラハト・フランクフルトやボルフスブルクなどドイツ国内の複数クラブから関心を寄せられていたものの、ロジャー・シュミット監督からの説得もあり残留を決断していた。
そんな堂安律はし烈なポジション争いの中、今季ここまでエールディビジ(オランダ1部)で31試合中15試合に先発出場にとどまっているものの、7ゴール1アシストをマーク。欧州カップ戦では12試合中10試合の出場で1ゴール2アシストをあげている。また、今月1日開催のエールディビジ第31節・ヴィレムⅡ戦ではキックオフからわずか76秒後に先制弾。3月以降は3ゴール1アシストと結果を残している。
堂安律の去就については、ボルシア・メンヒェングラートバッハからの関心が3月下旬に伝えられていたが、マインツが昨夏の移籍ウィンドウにつづき同選手の獲得に乗り出しているとのこと。『ビルト』は「ドウアンのブンデスリーガでの復活は近いのか?彼はマインツでとても人気がある。水面下では長い間にわたり交渉が続いており、月曜日(5月2日)に選手とクラブとの間で会話があったと言われている。マインツの攻撃力を次のレベルに引き上げるためのピースとなりそうだ」と報道。選手サイドとクラブ幹部による交渉が行われているものとみられる。
また、PSVの要求する移籍金については「昨年PSVは500万ユーロ(約6億8000万円)を要求したと言われている。この金額は上積みされる可能性があるが、マインツは前回と違って躊躇しないようだ」とマインツが高額の移籍金を支払う用意があると主張している。
そして移籍金設定額の引き上げが予想されるにもかかわらず、堂安律の獲得が容易である理由について「(ドウアンの獲得に)必要な資金はジェリー・シン・ジュステの売却によってもたらされるかもしれない。このディフェンダーはスポルティングCPの補強リストに入っており、マインツは移籍金として1000万ユーロ(約13億7000万円)を要求している。これならドウアンの獲得も簡単にこなせるだろう」と説明している。
なお、堂安律は先月にオランダメディア『VOETBAL』のインタビューに応じた際、PSVの契約期間が2024年6月までであることを明言。そして自身の今後について「ヨーロッパに5年いて、必要な経験は積んでいるので、自分の中でのハードルを高くしています。迅速なステップを踏むことができますし、そうしなければいけないと思っています」とステップアップ移籍の可能性を示唆している。
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