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闘莉王から“日本代表引退勧告”も…原口元気がW杯出場へ危機感「レギュラーではないので…」

原口元気 写真:Getty Images

 ウニオン・ベルリン所属のMF原口元気(30)が自身の充実ぶりやFIFAワールドカップ・カタール大会を控える日本代表でのプレーについて語った。13日、ドイツメディア『Sport Buzzer』が伝えている。

 同選手は昨年6月にドイツ2部のハノーファーを退団し、ウニオン・ベルリンに加入。今季は主にインサイドハーフのポジションで序盤からレギュラーに定着すると、リーグ戦19試合の先発出場で2ゴール4アシストをマーク。今月5日に行われたヘルタ・ベルリンとのダービーマッチでは先制ゴールをあげてチームの勝利に貢献している。

 そんな原口元気はドイツメディアのインタビューで「史上最高のゲンキですよ」と切り出すと「ハノーファーではミッドフィルダーとしてかなり成長しました。ウニオンに来てからさらに良くなりましたね。ウルス・フィッシャー監督とは良い関係ですよ。彼は攻撃でも守備でも多くのことを要求してくるんです」とフィッシャー監督のもとでプレーすることに対する手応えを語っている。

 ただ日本代表ではMF田中碧(23)やMF守田英正(26)らの台頭もあり、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選では10試合中2試合の先発出場にとどまっていた。また、元日本代表の田中マルクス闘莉王氏は先月29日のベトナム戦後に「日本代表を引退すべき選手」としてGK川島永嗣(39)とともに原口元気を指名している。

 そして原口元気のプレーについて「やっぱりあそこのポジション(インサイドハーフ)じゃないなと。どう考えてもあそこでプレーできるだけのクオリティはないなと。まだサイドに張って、相手のサイドバックをマークする。自分の攻撃よりも相手をマークするポジションだったらまだ分かるが、他の選手とのレベルの違いがある。(原口元気を起用することによって)今後の日本代表のレベルアップに少し問題が起こるのかなと思う」と酷評していた。

 それでも原口元気はカタールW杯にむけて「代表チームでプレーできることをとても誇りに思っています。ただ、レギュラーではないので、もちろん満足はしていないですね」とコメント。引き続き日本代表でのポジション争いに挑む姿勢を見せている。

 なお、原口元気は2018年開催のロシアW杯で3試合に出場。日本代表のベスト16入りに貢献していた。田中碧ら若手選手による突き上げがある中、原口元気としては今年6月の強化試合などで本来のパフォーマンスを発揮したいところだ。