チェルシーでプレーした過去をもつ元ブラジル代表MFオスカル(30)は中国クラブの退団を望んでいるが、母国復帰にむけて問題を抱えているようだ。27日、アルゼンチンメディア『FANATICOS』が伝えている。
オスカルはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のサンパウロやSCインテルナシオナルをへて、2012年7月にチェルシーへ完全移籍。欧州挑戦1年目から主力として活躍し、2度のプレミアリーグ制覇を成し遂げていたが、2016年夏にアントニオ・コンテ監督が就任すると出場機会が減少。2016年12月に中国スーパーリーグの上海上港(現上海海港)へ完全移籍。週給45万ユーロ(約5400万円)、年俸換算で約27億円というVIP待遇が大きな話題を呼ぶ中、2018シーズンに国内リーグ優勝に貢献。今季もここまでリーグ戦14試合に出場して3ゴール9アシストをマークしている。
一方、中国スーパーリーグでは、広州FCや河北など大半のクラブで選手に対する給与やボーナスの支払いが遅延していることが判明したと伝えられている。ただ、中国メディア『鳳凰網体育』の報道によると、オスカルの所属クラブである上海海港は現時点で通常通りに給与の支払いが行われている。
それでも、オスカル本人は2022年開催のFIFAワールドカップ・カタール大会への出場を目指していることもあり、ブラジル復帰を望んでいるとのこと。移籍先候補にはフルミネンセがあがっているが、同選手は月給150万レアル(約3000万円)による4年契約を求めていることが障へきになっているという。
また、オスカルは数カ月前にサンパウロ復帰が噂されたものの、選手サイドとの交渉は行われていない模様。くわえて、サンパウロはブラジル代表DFダニエウ・アウベス(38)に対して給与など1100万レアル(約2億3000万円)が未払い状態となっていたことが明らかになっていることもあり、好待遇を求めるオスカルの復帰は困難という見方が広まっているようだ。
なお、中国スーパーリーグでは広州FC(旧広州恒大)が今月16日、中国に帰化していた元ブラジル代表FWリカルド・グラール(30)の退団を発表。グラールは年俸1000万レアル(約2億1000万円)による2年契約というパルメイラスからのオファーを受け入れており、すでにメディカルチェックを済ませている。
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