VfBシュツットガルトに所属するMF遠藤航(28)は、今月のインターナショナルマッチウィークでも日本代表の一員としてFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選に臨んでいる。その中、ドイツメディア『FUSSBALL』は14日、代表チームに帯同している同選手の移動距離がパフォーマンスに影響を及ぼしていると主張した。
遠藤航は昨季ブンデスリーガで33試合に先発出場するなど、中盤に欠かせない存在としてチームを支えている。一方で、今夏にはU24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技の全6試合で先発出場しているほか、9月以降もカタールW杯アジア最終予選でここまで全5試合でフル出場しており、『ビルト』をはじめ複数のドイツメディアが再三にわたり同選手の疲労蓄積の可能性を指摘している。
『FUSSBALL』は「シュツットガルトは怪我人が戻ってくることを期待していたが、インターナショナルマッチが重荷になっている。特にワタルはそうだ」と遠藤航の日本代表招集に言及。そして「彼は最近、日本代表として世界を飛び回る際に、マイルコレクターとして再び飛行機に乗っている」とベトナムやオマーンへの移動が同選手にとって負担になっていると指摘する。
くわえて、シュツットガルトのスベン・ミスリンタットSD(スポーツディレクター)が代表招集前に「日本代表は極めて重要な試合を控えているので、(我々の)キャプテンを奪うことはできない」と嘆きの言葉を残していたことも紹介している。
なお、遠藤航は、ペッレグリーノ・マタラッツォ監督やチームメイトから信頼を寄せられると、今季からキャプテンに就任。ブンデスリーガ開幕節・グロイター・フュルト戦から第10節・アウクスブルク戦までは毎試合フル出場していたが、今月6日開催の第11節・ビーレフェルト戦では今季初めて後半途中でピッチを後にしている。
代表ウィーク明けの今月20日に強豪ボルシア・ドルトムント戦との対戦を控えているだけに、マタラッツォ監督をはじめシュツットガルトのコーチングスタッフは遠藤航の状態を心配しているはずだ。
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