シリア代表は7日、敵地でFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選・韓国戦に臨んだが1-2と敗れている。しかし、この一戦ではヨーロッパのクラブでプレーする2選手が韓国に入国できなかったことを巡って、両国の主張が対立する事態に発展している。
シリアサッカー協会(SFA)は、今月の代表ウィークにおけるカタールW杯アジア最終予選2試合に、現在スパルタ・ロッテルダムのMFモハメド・オスマン(27)とギリシャ1部のイオニコスでプレーするMFアイアス・アオスマン(28)を招集していた。
しかし、韓国戦前日におけるニザール・マフルース監督のコメントによると、2選手は韓国総領事館からビザの発給が必要であることを事前に通知されていなかったことにより、入国できなかったとのこと。指揮官は主力である両選手の不在がチームにとって大きなマイナス材料であることを強調するとともに、韓国側に対応に不快感を示していた。
これに対して大韓サッカー協会(KAF)は、あくまでもSFAの対応に問題があったと主張。2選手がともに二重国籍を有しており、シリアのパスポートに関しては問題なく行政上の手続きをしたものの、SFAのスタッフが2選手のシリアのパスポートを持って先に入国。両選手はそれぞれオランダとドイツのパスポートを保持していたものの、シリアのパスポートが手元になかったため、韓国に入国できなかったという。
なお、シリア代表は韓国戦で敗れたことにより、最終予選で1分2敗と勝ち点を伸ばすことができていない。12日にホームでのレバノン戦を控える中、韓国遠征での問題が尾を引くことになるかもしれない。
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