
人気銘柄『白い恋人』で知られる北海道内大手製菓メーカー『石屋製菓』の名誉会長であり、かつ明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌でクラブ最高顧問を務めていた石水勲氏が今月26日に死去した。これを受けて、株式会社コンサドーレの野々村芳和代表取締役社長が声明を発表している。
石水勲氏は東洋大学卒業後、父親の経営する石屋製菓に勤めると、1980年に代表取締役社長に就任。コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)のクラブ創設にも尽力し、当時のクラブ運営会社である株式会社北海道フットボールクラブで1997年から2005年まで代表取締役社長を務めていた。その後は『白い恋人』の賞味期限偽装問題の責任をとって石屋製菓の代表取締役社長を辞任していたが、現在にわたって札幌圏の経済界や北海道コンサドーレ札幌において多大な影響力を持っていた。
そんな石水勲氏の死去はサッカーファンのみならず、道内の財界関係者の間にも衝撃が走っている。その中、野々村芳和氏はクラブ公式サイト内にて「石水さんへ もし石水さんがいなかったら、今のコンサドーレは存在していただろうか?貴方の想いが、たくさんの人の想いを共有できるクラブに成長させてくれました。僕に社長としてコンサドーレに関わる機会を与えてくれたのも貴方でした」
「『北海道全体から支持されるクラブ』、『J1に定着して時々タイトルを狙えるクラブ』、勝ち負けで一喜一憂する中でも、心を落ち着けて少し長いスパンで考えることができ、ビジョンの重要さに気付かせてくれました」
「タイトルを獲るところを見ていただけなかったことが残念ですが、コンサドーレは石水さんが思い描いたクラブに近づいています。石水さんはいつも人の想像の上を行っていましたが、今度はコンサドーレが貴方の想像の上をいけるように歩んでいきます。サッカーを日常にしてくれたこと、感謝しかありません。ありがとうございました」とメッセージを残している。
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