フォルトゥナ・デュッセルドルフの新戦力である日本代表MF田中碧(23)は、すでに中盤センターでレギュラーをつかんでいる。その中、ドイツメディア『RP Online』は28日、同選手のパフォーマンスの改善点を指摘している。
田中碧は、今年6月下旬に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからデュッセルドルフへ買い取りオプション付きの1年レンタルにより加入。U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場した後、先月24日の21日に行われた2.ブンデスリーガ第4節・ホルシュタイン・キール戦でデビュー。そして28日開催の第5節・シャルケ戦から4試合連続で先発出場している。
一方、デュッセルドルフはここまでリーグ戦8試合を終えて3勝2分3敗としており、勝ち点11の獲得にとどまっている。また、チーム全体の得点数は「11」であるが、中盤の選手によるゴール数はわずか「1」であり、ほとんどの得点シーンがクロスから生まれたものであるとのこと。昨季はチーム全体の得点数に対して中盤の選手によるゴールの割合が22%であったことを紹介した上で、『RP Online』は田中碧やMFマルセル・ゾボトカ(27)がより攻撃面でのクオリティを高める必要があると主張している。
また、『RP Online』は中盤でセカンドボールを回収できない場面が多いことも問題点として指摘。その点に関して、田中碧は25日に行われた第8節・インゴルシュタット戦で改善が見られたものの、まだ不十分であると評価している。
なお、田中碧は来月のインターナショナルマッチウィーク期間に開催されるFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選2試合にむけた招集メンバーに名を連ねている。東京五輪での経験をへて一回り成長した田中碧としては、海外挑戦1年目のシーズンでさらなるレベルアップを図りたいところだ。
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