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鎌田大地、同僚MFの練習ボイコットに「あり得ること」と擁護。ラツィオ移籍は破談

鎌田大地 写真提供: Gettyimages

 アイントラハト・フランクフルトに所属するセルビア代表MFフィリップ・コスティッチ(28)は、今夏移籍を目指していた中、フランクフルトのトレーニングを無断欠席したことが大きな話題を呼んでいた。そんなコスティッチのファンに対する謝罪の言葉を巡って物議を醸している中、日本代表MF鎌田大地(25)は同選手に対して一定の理解を示しているようだ。9日、ドイツ紙『キッカー』が伝えている。

 コスティッチは2018年夏にハンブルガーSVからフランクフルトへ買い取りオプション付きのレンタルにより加入。移籍1年目にブンデスリーガ33試合で先発出場し、10ゴール13アシストと鮮烈なパフォーマンスを披露すると、2019年夏に買い取りオプション行使で完全移籍により加入。昨季も左サイドを主戦場にブンデスリーガで30試合に出場し、4ゴール17アシストをマーク。鎌田大地とともに攻撃陣の主力としてクラブの上位躍進に貢献していた。

 同選手はフランクフルトとの契約期間を2023年6月まで残す中、7月中にラツィオ移籍で個人合意。ただ、ラツィオとフランクフルトの交渉が進まないことに対して不満を抱えると、先月27日にトレーニングを無断欠席。翌日のブンデスリーガ第3節・アルミニア・ビーレフェルト戦でメンバー外となっていた。

 結局、コスティッチのラツィオ移籍は破談に終わり、フランクフルト残留が決定。本人は今月8日に自身のSNSアカウントを通じてトレーニング無断欠席の行動について「ストライキではない」と釈明した上で、誤解を与えたことに対して謝罪。ただ、「僕に謝罪すべき人もいる」とクラブ首脳陣を暗に批判するコメントも残しており、周囲で議論の対象となっている。

 その中、鎌田大地はフランクフルトの攻撃陣をけん引してきた同僚の謝罪について「100%でなかったとしてもあり得ることですね」と言及。そして「ここ数シーズンと同じく、これからも彼とうまいこと一緒にプレーしたいですね」とコスティッチとの共存を願う言葉を残した。