明治安田生命j1リーグの柏レイソルを率いるネルシーニョ監督は、来月にリーグ戦再開を迎えるにあたり、シーズン前半戦の戦いぶりを振り返るとともに、中断期間前につかんだ手応えを語った。28日、ブラジルメディア『FUTEBOL INTERIOR』が指揮官の言葉を伝えている。
柏レイソルは昨季終了後にケニア代表FWマイケル・オルンガを中東クラブへ放出。多額の売却益を手に入れたこともあり、ブラジル人FWペドロ・ハウルやMFドッジなど複数のブラジル人選手を獲得していた。しかし、開幕当初から黒星が先行すると、外国籍選手が合流した後もチーム全体の調子は上向かず、22試合を消化した時点で勝ち点20の獲得にとどまっている。
柏レイソルは8月9日に控えるJ1リーグ第23節・ヴィッセル神戸にむけてトレーニングを行っている。その中、ネルシーニョ監督は母国メディアのインタビューに対応。苦戦を強いられたシーズン前半戦について「日本人選手はいまだに中3日での連戦に慣れていない。今シーズンはいつもとは異なっている。東京オリンピックの開催によって、例年以上に過密日程となっている。ここまで4か月にわたって3日に1試合というペースで戦っているし、休養があまりとれていない」とコメント。
くわえて「一部の選手は手術が必要なほどの大怪我を負っている。過密日程や負傷者を抱えていることにより、我々は戦い方をつねに変えなければならないという問題を抱えている」とJ1リーグ残留争いを強いられている理由について語っている。
それでも指揮官は「シーズン後半戦では、(前半戦よりも)戦い方は改善されると私は考えている。(東京オリンピック開催期間中は)20日程度トレーニングを積むことができる。それに中断期間の直前には鹿島アントラーズ相手に勝利した。チームの雰囲気はかなり良くなっている」とコメント。今月11日に行われた第22節・鹿島アントラーズ戦の勝利が持つ意味の大きさを強調している。
さらに、浦和レッズからFW武藤雄樹を完全移籍で獲得したことについては「彼については、ベガルタ仙台でプレーしていた時から知っていた。彼の経験がシーズン後半戦に臨む我々の助けになるはずだ」とチームにとって大きなプラス材料となるという考えを明らかにした。
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