
「今年は得点王を狙う」
6月5日に開催された「2021プレナスなでしこリーグ1部」 第11節、敵地での大和シルフィード戦にフル出場した千葉は3試合連続となるゴールを決めた。2014年以降、千葉がなでしこリーグとチャレンジリーグ(当時2部相当)で積み上げた120試合の出場により、自身が挙げた得点はこれが41ゴール目となった。
千葉が積み上げた41得点を内訳すると「右足18、左足5、へディング18」。約44%と半数近くをヘディングで記録しているのは興味深い。
「今年は開幕から7試合ゴールが獲れていませんでしたが、偶然とはいえ5月の後半に映画(『さよなら私のクラマー ファーストタッチ』前編に詳細)を観てから獲り始めましたね。
2015年に13ゴール獲った時に7ゴールがヘディングだったので、ヘディングのゴールが多いのは知っていたのですが、まさかそんなに。
でも『得点獲ってもヘディングか?』と思われないように、もっと足でズバッと決めたいです。そのためにもゴール前ではもっとゴールを意識していかないといけないと思います」
※参考:Jリーグで歴代最多のヘディングゴール記録者となっている元日本代表FW前田遼一(現ジュビロ磐田U18コーチ)氏は、J1通算154ゴールの約30%となる46得点をヘディングで記録。また、元日本代表DF田中マルクス闘莉王はDFながらJ1通算75得点を挙げ、約55%となる41得点をヘディングで記録。
―ただ、直近2年では37試合で17ゴール。内訳は右足10、左足2、ヘディング5、と変化しています。チームのスタイルに関係しているのでは?
「それはあると思います。やっぱりカウンターからサイド突破してのクロスがメインだった頃と、選手間の距離が近くてコンパクトなサッカーになった今とは違いますから。まだ圧倒的な結果を残せていないので、やり易いとは言えないのですが、今のサッカーは面白いと思います」
千葉は2018年の夏に前十字靭帯断裂と半月板損傷を経験し、膝の手術を決断。そして、長年苦しんで来た脱臼癖のあった両肩の手術にも踏み切った。短期間に3度の手術を行い、完治までにかかる期間はそれぞれ8カ月と診断された。
「並大抵の努力ではアスリートとしての体に戻れない」と悟った彼女は、毎日チーム練習が始まるまでの時間や、アウェイ遠征でチームに帯同しない日に、人一倍リハビリを続けてカムバックを果たした。
また、彼女は代表に選出されるような選手でありながら、以前はフルタイムで物流倉庫の作業員として勤務していたのだが、現在は白衣を着て水質を分析する職場へと変わり、体への負担はかなり軽減されたようだ。
そして、現代サッカーでは現在のハリマや多くのチームが採用しているように、攻撃時と守備時でフォーメーションを変化させる戦術を採用するのが一般的となった。中盤から前線にかけて中央やサイドを問わずに全てのポジションでプレーできる彼女には追い風が吹いている。
「追い風が吹いていると胸を張って言いたいところです(笑)。
今年はFWやトップ下としてプレーしていて、ある程度の自由を与えられています。ベースとなる動きや役割はあるんですが、そこにプラスして、『自分の色を出す』、ことを求められています。
ゴールを期待されているので、そこはもう少し獲っていかないといけないのですが、だからと言って何でも『ゴールを!ゴールを!』って考えていたらプレーが固くなって何もできなくなるので、考えすぎないようにはしています。
それでも、今年は個人としては得点王を狙っています!」
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