
現地時間11月29日、スコアレスドローに終わったプレミアリーグ(PL)第10節チェルシー対トッテナム。
公式戦5連勝を達成し、今季の調子の良さを見せるジョゼ・モウリーニョ監督率いるスパーズの前に立ちはだかったのは、奇しくも彼の教え子である若き指揮官フランク・ランパードであった。
同試合の大部分を支配したチェルシーの攻守と選手の特性について論じていきたい。
スターティングメンバー

大会:PL第10節(2020年11月29日)
開催地:スタンフォード・ブリッジ
カード:チェルシー(青)vsトッテナム(白)
スコア:0-0
試合の展開
序盤からホームのチェルシーがボールを握り、トッテナムがハーフラインより少し前からプレッシャーをかけてカウンターを狙う展開になる。

チェルシーはセンターバック(CB)から丁寧につないでいき、パスの出しどころが無くなればロングボールでトッテナムのプレスを回避していこうとする。
トッテナムの基本フォーメーションは4-2-3-1だが、守備時、特に敵陣でプレスをかける場面では4-4-2もしくは4-4-1-1のように変形する。ケインとエンドンベレがカンテのマークを受け渡しつつ、相手の攻撃をサイドに誘導する。
サイドバックの進出とウィングの立ち位置

前半5分に、チェルシーはマウントをCBの左脇に降ろして最終ラインを3人にしてビルドアップすることになる。これによって恩恵を受けるのがサイドバック(SB)の2人。チェルシーのSBは2人とも走力と攻撃力を兼ね備えており、特に左のチルウェルはドリブルで相手の守備網を潜り抜けられる貴重な存在だ。
そんな彼らの特性を引き出すために、チェルシーは上記のような戦術を採用した。これによってソン・フンミンにはマークしていた相手SBに付いて行くか、もしくは降りてきたマウントにプレスをかけるか迷いが生じた。
また、ウィング(WG)の立ち位置にも注目してほしい。右WGのツィエクは大外にいて、左WGのヴェルナーは少し内側の「ハーフスペース」と呼ばれるエリアにいる。これにも選手の特徴を活かしたいというランパード監督の思惑が垣間見える。
右WGのツィエクは、タッチライン際で受けてカットインしてシュートもしくはクロスにつなげるプレーが得意だ。逆サイドのヴェルナーは内側のハーフスペースで受けるプレーを得意としている。右サイドの大外はSBのジェームズの担当エリアでもあるので、ツィエクとプレーエリアが被らないようにオーバーラップなどのサポートを実行する際にはタイミングが重要となる。
この“左右非対称”の攻撃によりトッテナムのゴールに迫った。
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