山田 卓也
前述の東京V対マドリードで3得点目を挙げたのは、2017年11月に現役を引退したDF山田卓也だ。ボランチとしてもプレー経験がある。
1997年から2005年にかけて東京V(当時ヴェルディ川崎)に所属した山田は、マドリードとの親善試合では開始から72分にかけてピッチに立っていた。彼の得点が生まれたのは後半開始直後。53分コーナーキックのチャンスから山田が見事に合わせて、ヘディングを決めた。
山田は東京V、セレッソ大阪、サガン鳥栖などほとんどのキャリアを日本国内で過ごしたが、海外に羽ばたく気持ちが強かった。2011年にはアメリカ2部タンパベイのトライアウトに参加し、加入が決まっている。アメリカのクラブに残ったのは2015年までの4年間だった。
成岡 翔
ジュビロ磐田も2005年にマドリードと親善試合を行っている。しかし、磐田は東京Vと違い、圧倒的な敗北を味わうこととなった。
マドリードは試合開始と同時に磐田をアグレッシブに攻め、わずか2分でFWラウル・ゴンサレスが得点を挙げた。その後も勢いは止まらず、細かいパスワークで混乱する磐田をジワジワと崩した。
しかし、24分に数少ないチャンスを見逃さなかった選手がいる。2003年から2010年にかけて磐田に所属し、2019年に引退したMF成岡翔だった。チームメイトであった元日本代表FW前田遼一から横パスをもらい、強烈なシュートで見事な得点を決めた。
成岡は磐田以外では、アビスパ福岡、アルビレックス新潟など複数の国内チームでの実績があるが、海外経験がなく、日本代表のトップチームに選ばれた経験もない(U-17とU-20代表経験あり)。ロス・ ガラクティコス相手に得点を決めるも海外に羽ばたくことのなかった唯一の日本人選手である。
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