サッカー界ではスカウトよりも難しい仕事はないと言われている。トライアウトのためにクラブを訪れる子供のスキルを評価するだけでなく、ポテンシャルや性格、ある程度未来の姿まで想像しなければならないのだ。
今日はスカウトの判断ミスでトライアウトを落ちたのにも関わらず、別のルートでトップスターになった4人の選手を紹介する。
キリアン・ムバッペ
ボンディのユース選手であったムバッペは、2012年にチェルシーへの移籍が近づいていたという。足元の技術は素晴らしかったが、オフ・ザ・ボールの動きはまだまだだったと当時のスカウトが語る。
また、彼はオフェンス面でとてつもないスキルを見せていたが、ディフェンスの面では全く努力を見せなかったという。それでも1回目のテストに合格し、2回目のトライアウトに選ばれたのだ。
しかし、ムバッペのお母さんは次のトライアウトを断りこう語ったという。「私の息子をサインしたいなら今すぐオファーを出して欲しい。いつか彼はサッカー界のトップに立つ。時間を無駄にしたくないのよ」
ハリー・ケイン
ケインはトッテナムの攻撃の要となっているが、ライバルのアーセナルでプレーする可能性もあったのだ。ノース・ロンドン・ダービー(イングランド首都のロンドン北部をホームタウンとする2つのクラブ、アーセナルとトッテナムのダービーマッチ)で違うユニフォームを背負う彼を想像できないだろうが、過去にこんなエピソードがあったのが事実だ。
ケインは2001年、8歳の時に地元のアマチュアクラブからアーセナルのアカデミーに加入したが、当時アカデミーのディレクターであったリアム・ブレイディの判断で、放出に対象となった。結果論にはなるが、誤った判断だと言えるだろう。
ブレイディはその誤ちについてこう語る。「僕の判断ミスだ。ケインは当時ぽっちゃりしていて動きにはキレがなかった。まさかこんなに素晴らしい選手になるなんて、想像もつかなかった」
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