
足をすくわれるかも…
サウサンプトンも十分上位と渡り合えるゲーム内容だ。レスター相手の大敗以降、チームの建て直しによってかつてラルフ・ハーゼンヒュットルがライプツィヒで好んだ4-2-2-2を当てはめ、とにかく落ち着く間を相手に作らせないハードワークで試合を制している。
ワトフォードもナイジェル・ピアソンの就任以降、アブドゥライェ・ドゥクレを少し前に配置するなど微調整によりチームを上向きに変貌させた。また怪我から復帰を遂げたトロイ・ディーニーの味方を活かす動きや正確なロングボール対応なども貢献度が高い。
このように、上位チームにも引けを取らないコンディションにいるチームが少なくなく、勝てないアーセナルや調子を下げてきたクリスタルパレスも油断をしていれば危ない状況に陥るかもしれない。

あのチームがまずいかも…
かつてない盛り上がりを見せる下位争いを乗り越えられないかもしれないチームが残留ラインを浮遊している。
ハマーズ(ウェストハム・ユナイテッド)だ。昨シーズン、フランクフルトで大暴れしたセバスティアン・ハラーやビジャレアルのブレインとなったパブロ・フォルナルスを補強しビッグ6に挑戦状を申し込んだが、ここまで6勝6分13敗とリーグ戦を負け越し。マヌエル・ペレグリーニからデビッド・モイーズに監督が取って代わる事態となった。モイーズの復帰初戦こそ華々しくボーンマス相手に大勝を収めたが、それ以降リーグ戦では勝ちがない。

追い打ちをかけるように、ハマーズの今後の日程が過酷さを極めている。ここからマンチェスター・シティ、リバプールとのアウェイ戦が待ち受けるおり、その後もセインツ、アーセナルと難しい相手が続く。
上位チームと渡り合える戦力を持ちながらも、低調なパフォーマンスが続いた結果降格の憂き目に会うかもしれないハマーズはクラブ史上何度目かの背水の陣を迎えることになった。無論チャンピオンシップへの降格となった場合、フェリペ・アンデルソンやデクラン・ライスなど魅力的な多くの選手たちがチームを後にすることは確実だ。
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