今月19日にマウリシオ・ポチェッティーノ前トッテナム・ホットスパー監督が解任され、サッカー界で大きな注目を集めた。ただ、プレミアリーグには今シーズン中に解任の危機にある監督は少なくない。
今回は、成績不振から解任の危機にあるプレミアリーグの5人の監督をご紹介する。
ハーゼンヒュットル
クラブ:サウサンプトン
2018年12月にサウサンプトンの指揮官に就任したラルフ・ハーゼンヒュットル監督。選手に運動量を求めるスタイルで、昨シーズンは低迷していたチームを1部残留に導いた。ただ、2年目となった今シーズンは苦しい戦いが続いている。
第13節までを紹介したサウサンプトンの順位は、2勝3分8敗の勝ち点9で19位。降格圏外の17位ウェストハム・ユナイテッドとは、すでに4ポイント差をつけられている。13節のアーセナル戦に2-2で引き分けたという悪くない結果を、次につなげることができるだろうか。
ペレグリーニ
クラブ:ウェストハム・ユナイテッド
ビッグクラブ顔負けのタレントを有しながら、結果が伴わないのがウェストハムだ。マヌエル・ペレグリーニ監督も、厳しい立場に置かれている。直近5試合で1分4敗と、現在進行形でチームの状態は最悪だ。
ウェストハムは今夏の移籍市場でパブロ・フォルナルスやセバスティアン・ハラーといった、確かな力を持つ選手を獲得した。しかし、資金力を生かした補強も機能しなければ意味がない。ペレグリーニ監督は、見返りのない投資という状況を覆せるだろうか。
マルコ・シウバ
クラブ:エバートン
ウェストハムと同じく、確かな実力を持った選手を擁するエバートンも苦しい戦いが続いている。4勝2分7敗の16位と、降格圏に遠くないポジションが今シーズンの定位置になるかもしれない。
エバートンが苦しい立場に追い込まれたのは9月15日のボーンマス戦から、リーグ戦4連敗を喫したことが大きな原因の1つだ。サポーターからの批判が日に日に増しているシウバ監督は、状況を劇的に改善できるだろうか。
スールシャール
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
昨シーズン途中にジョゼ・モウリーニョ前監督からチームを引き継ぎ、攻撃的なスタイルでチームに安定感をもたらしたオーレ・グンナー・スールシャール監督。しかし、今シーズンはそれと対照的に不安定な戦いが続いている。4勝5分4敗という結果に、納得できるサポーターは少ないだろう。
今シーズンのユナイテッドは勝ちきれない試合が多い。開幕節でチェルシーに4-0で勝利したチームはどこに行ってしまったのだろうか。クラブがスールシャール監督にどれほどの信頼を置いているかは不明であり、ケガ人が続出していたことが考慮されるべきかもしれない。ただ、このままいけば解任は免れないだろう。
ウナイ・エメリ
昨シーズンにエメリ監督が率いたアーセナルは、アーセン・ベンゲル監督が率いていた晩年のアーセナルよりも、優れたチームだったと言えただろう。ただ、今シーズンは周囲の期待を裏切る結果になろうとしている。
これまでのアーセナルは、ピエール・エメリク=オーバメヤンやアレクサンドル・ラカゼットといった強力なストライカーが仕事をすることで、ある程度の攻撃力を得ていた。しかし、今シーズンは失点の多さなどにより、長所がかき消されてしまっている。トッテナム・ホットスパーやユナイテッドに追いつかれしまったアーセナルを、エメリ監督は立て直すことができるだろうか。
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