
昨シーズンのチャンピオンズリーグ、マンチェスター・シティ対トッテナムの後半アディショナルタイムの出来事や、昨シーズンのセリエA、SPALタイフィオレンティーナの試合でもそうであるように、試合の運命を大きく変える効力を持つVARだが、導入に関しての賛否は分かれ毎節どこかしらのリーグで議論の的になりつつある。
そんな中、今シーズンから遂にプレミアリーグにもVARが導入された。かなり遅れての導入となったがこれには深い理由があるのではないかと私は考える。今回はプレミアリーグにおけるVARのポイントを筆者独自の見解から述べていきたい。
【かなり後発での導入】
国際大会ではロシアW杯やコパ・アメリカ、5大リーグではプレミアリーグ以外のすべて、これらの導入実績を経て遂にプレミアリーグへもVARの導入が決まった。VARがブンデスリーガとセリエAで初めて導入されたのが17/18シーズンであることを考えるとプレミアリーグのVAR採用はかなり遅れてのものとなっている。これは前例を参考資料にVAR導入によるメリット・デメリットを洗い出した上で、現代フットボールに最適な形を模索するための戦略だったのではないかと考える。
VARはフットボールを大きく変える出来事でもあるため、こうした導入フローを経たのにはフットボール母国の今後のフットボールを案じるような姿勢も感じ取ることができる。
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