
SBの主導権争い
この両国でもうひとつ見逃せないのが、SBの質の高さだ。フランスはリュカ・エルナンデスとベンジャマン・パバール、クロアチアはイバン・ストゥリニッチとシメ・ブルサリコの両SBが攻守両面で好パフォーマンスを維持していることは特筆に値する。
フランスがアルゼンチンを下した試合のパバールのスーパーボレーシュートは、リュカからのクロスボールだった。シュトゥットガルトではセンターバックとしてプレーしているパバールだが、そのパスの正確さと安定したポジショニングで、ムバッペの後ろのスペースを完全にカバーしている。
興味深いのはアトレティコ・マドリードのサイドバックが両チームで先発していることだ。ブルサリコとリュカは、1試合を通じて集中力の切れることがほとんどなく、粘り強い守備と、抜群のタイミングの攻撃参加でチームに幅をもたらしている。特にブルサリコは精確なクロスボールでチャンスを演出し、イングランド戦ではイバン・ペリシッチの同点弾をアシストした。2人とも守備時のカバーリング能力が優れており、危機察知能力の高さが特徴だ。ブルサリコとリュカ、どちらが主導権を握るのか、また逆サイドのストゥリニッチとパバールのどちらが主導権を握るのか、もしかすると勝敗を分ける肝になるかもしれない。
著者:ペペ土屋
フットボール・トライブ編集長。ベティコ。
Twitter:@PPDOLPHINS
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