セリエA ミラン

ピルロ、古巣ミランとユーベについて語る「ミランは優勝争いに絡めない」

  ニューヨーク・シティ所属でユベントス、ミランの両方でプレーしたアンドレア・ピルロが両チームの現状について語った。27日、『ラ・レプッブリカ』が報じている。

 ピルロは積極的な補強を見せるミランへ「ミランが今年優勝争いをするとは思ってないよ」とコメントしボヌッチが退団したユベントスを「まだまだ強いチームだよ」と評価した。同選手は続けて両チームの現状について語っている。

「ユベントスはドウグラス・コスタ、フェデリコ・ベルナルデスキ、ボイチェフ・シュチェスニーを獲得しチームを強化している。他にも何人か連れてこようとしているね。毎年、今年はナポリの優勝だ。とか、ローマの優勝だ。って言われるけど結局優勝しているのはユベントスだよ」

「ボヌッチの加入により、ミランには素晴らしいカリスマ性、個性、国際経験が備わったね。逆にユベントスはテクニックとボールを動かす能力を失った。だけど、ミランが優勝争いに絡むとは思わないよ。0からスタートしたチームで新加入選手は10人もいる。彼らはみんなが思っているほどよくはならないと思う。すぐに勝つことはそれほど難しことなんだ。」

「ピッチ上でお互いにフィットするには一緒に遊びに行ったりしなくてはならないんだよ。監督のモンテッラは難しい局面だけどうまくチームを鼓舞できているよ。彼らの目標はチャンピオンズ・リーグだしね」

 また、ボヌッチの移籍が自身の移籍と同じような状況ではないかと指摘され「ユベントスの中でなにが起きていたかは知らないけど、僕がユベントスに移籍したのはミランとの契約が切れて何か新しい冒険がしたかったからなんだ。アッレグリとは、なんの関係もないよ。僕はミランに欠陥があっても変わらなかった。だからミランに残っていたんだ。だけど、何かミランのサイクルが終わったような気がしたんだ」と語っている。

 最後にチャンピオンズ・リーグでの両チームについて「ユベントスには特に欠けているものは無いと思う。決勝では予期せぬことが起こりうるんだ。ユベントスはカーディフで後半に大崩れしたけど、僕がミランにいたときは決勝戦でリバプールに後半だけで3点差を追いつかれているしね」と一発勝負の世界ではなにが起きてもおかしくないと語った。