ワールドカップ

あのジーコやプラティニも…W杯の歴史に残る7つのPK失敗

アイスランド代表戦ではリオネル・メッシがPKをセーブされ勝利を逃したが、W杯の歴史を振り返ると今までにも多くの偉大な選手たちが重要な場面で痛恨のPK失敗を経験している。中でも印象的な7つのPK失敗を振り返ってみよう。


ロベルト・バッジョ(1994年)

チーム:イタリア代表
対戦相手:ブラジル代表

バレージとマッサーロがキックに失敗したイタリア代表に対し、ブラジル代表で失敗したのはマルシオ・サントスのみで、イタリアが優勝の望みをつなぐにはバッジョがPKを成功させる必要があった。しかしシュートはクロスバーの上へと外れ、この瞬間にブラジルは優勝カップを手にした。


アサモア・ギャン(2010年)

チーム:ガーナ代表
対戦相手:ウルグアイ代表

アサモア・ギャンにはガーナ代表とともに歴史を作るチャンスがあった。南アフリカでのウルグアイとの準々決勝は延長戦に突入し、ルイス・スアレスのハンドによって「ブラックスターズ」はPKを獲得する。これを決めれば準決勝進出は確実だったが、ギャンのキックはバーの上へと外れた。その後のPK戦でガーナは2-4で敗れている。


ミシェル・プラティニ(1986年)

チーム:フランス代表
対戦相手:ブラジル代表

ブラジルとの準々決勝、フランスはプラティニのゴールで1-1の同点に追いつき勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。プラティニは重要なキックをゴール上方へ外してしまうが、フランスでキックを失敗したのは彼のみで、4-3で辛うじてブラジルを破ることに成功した。


クリス・ワドル(1990年)

チーム:イングランド代表
対戦相手:西ドイツ代表

イングランドが西ドイツとの準決勝に進出し、1966年以来の優勝に最も近づいた1990年。120分の戦いでも決着はつかず、1-1の試合はイングランドにとってW杯で初めてのPK戦に突入する。両チーム最初の3人のキッカーでは差がつかなかったが、その後スチュアート・ピアースとクリス・ワドルが失敗しイングランドの敗退が決まった。


アルベルト・ガルシア・アスペ、マルセリーノ・ベルナル、ホルヘ・ロドリゲス(1994年)

チーム:メキシコ代表
対戦相手:ブルガリア代表

1994年にメキシコの敗退の原因となったのは、3人のPK失敗だった。ガルシア・アスペは前半に同点ゴールを決めたが、PK戦ではキックをクロスバーの上へ外した。ベルナルとロドリゲスはシュートをセーブされ、ブルガリアが3-1で勝ち抜けを決めている。


ジーコ(1986年)

チーム:ブラジル代表
対戦相手:フランス代表

ワールドカップ優勝を果たせなかったチームの中で最も偉大と言われることも多い1986年のブラジル代表だが、ジーコが準々決勝のフランス戦でPKを決めていればその運命は全く異なるものになっていたかもしれない。途中出場したブラジルのレジェンドはPKを獲得したものの、シュートをフランスGKジョエル・バツの正面に蹴ってしまう。その後のPK戦ではフランスが4-3で上回り、準決勝へ駒を進めた。


ダイアナ・ロス(1994年)

1994年大会のオープニングセレモニーに登場したアメリカの有名歌手ダイアナ・ロスは、おそらくデトロイトでの子供時代にサッカーをプレーしたことなどなかったのだろう。シュートは完全に枠を外れ、さらにその直後にゴールが真っ二つに割れる演出とともに人々の記憶に残ることになった。