大会:コッパ・イタリア
カード:ユベントス対ミラン
スコア:4-0
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
ユベントスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):メディ・ベナティア
センターバックながらドッピエッタ(2得点)を記録し、勝利の立役者に。守備面でも極めてソリッドだった。
ユベントスTHW(ザ・ハード・ワーカー):ミラレム・ピアニッチ
高水準の技術を兼ね備えているにもかかわらず、チームのために献身的に攻守に走り回り、中盤で存在感を発揮した。
ユベントスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):サミ・ケディラ
ピアニッチの横で、あまり目立った活躍はなく、守備面で戻りが遅れる場面も。
ミランMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
ミランTHW(ザ・ハード・ワーカー):ハカン・チャルハノール
ミランに訪れたチャンスは、ほぼすべて彼によってもたらされたものだった。守備面でも貢献度は高く、クアドラードにも必死に食らいついた。
ミランMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ジャンルイジ・ドンナルンマ
好セーブも見せたが、失点につながる複数のセーブミスが痛かった。彼が試合を壊してしまったと言われても仕方がないだろう。
ユベントス監督:マッシミリアーノ・アッレグリ
攻め急ぐことはなく、ゆっくりゆっくりと試合をすすめた。右サイドにディバラを配置し、その後ろにクアドラードを置いた右サイドと、ドウグラス・コスタの後ろにアサモアを配置した左サイドで、アシンメトリーな攻撃布陣を敷いた。ミランのアンカー、ロカテッリに対してはピアニッチとディバラが、基本的には受け渡しながらマークするプランを用意し、中央の堅さは相変わらずだった。ミランの右サイドからのクロスに対して絞ってきたクアドラードの裏が、何度も空くのは気になったが、それ以外で目立った穴はなかった。運も味方につけて4年連続2冠を達成。
ミラン監督:ジェンナーロ・ガットゥーゾ
前半は恐らくプラン通りに試合を進めることができた。前線からのプレスはほどほどにし、スタミナを温存するなど長期戦を見据えた戦略だった。失点すると、1点が必須になり人数をかけた攻撃。左サイドだけではなく、右サイドからもチャンスを演出したが結果に繋がることはなかった。2失点目以降はほぼすべてミスが絡んだもの。彼のプランに大きな問題はなかっただろう。アシンメトリーなユベントスのシステムにもしっかりと対応できていた。クアドラードのスペースを使いきれなかったことだけが心残りか。
主審:アントニオ・ダマート
ジャッジミスはほとんどなく、ベナティアの2得点目もオフサイドではなかった。試合の流れを切らないことを最重要に考えていたようなレフェリングで、多少の接触については流すシーンが目立った。判断基準がしっかりしており、決勝戦に相応しい出来だった。
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