
J2・J3百年構想リーグに参戦中のSC相模原の運営会社『株式会社スポーツクラブ相模原』は20日、第18期決算公告(令和8年1月31日現在)を公開。当期純利益5億1,318万円を計上し、2期連続で陥っていた債務超過をついに解消した。前期の純利益がわずか3,200万円だったことを踏まえると、この数字が突然変異的であることは明らかだ。
純資産は前期のマイナス4億8,900万円から2,467万円へと劇的に回復。だが、それ以上に目を引くのは貸借対照表の構造そのものだ。前期に計上されていた固定負債10億円が完全に消滅。総資産も6億3,000万円から1億3,000万円台へと大幅に圧縮されている。
数字の動きはひとつの方向を指し示している。親会社DeNAによる何らかの「債務免除」、あるいはそれに相当する財務支援が実行されたとみられる。クラブ側は現時点でその詳細を明かしていない。
一方で、経営基盤の改善とは対照的に、平均観客数は2,760人(前期2,810人)とわずかに減少。スタジアムには人が戻っていない。親会社の資本注入で財務の”見た目”は整ったかもしれないが、ピッチ外での集客力という本質的な課題は何ひとつ解決されていない。
DeNAがどこまで支援を継続するのか、それともこの”一手”で打ち止めなのか。次の決算が、このクラブの実態を正直に映し出すだろう。まずは集客面での改善を図りたいところだ。
コメントランキング