日本代表・海外組 リバプール

遠藤航の立場が逆転?リバプールで必要不可欠な存在に

遠藤航 写真:Getty Images

 リバプールに所属する日本代表キャプテンMF遠藤航が、今2024/25シーズン出場機会が限られている中、徐々にチーム内で必要不可欠な存在として評価され始めているようだ。

 これまでリーグ戦では87分以降の投入が主で、最長のプレー時間は12月29日のウェストハム・ユナイテッド戦(5-0)での33分間だった。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)での出場時間もわずかだが、カラバオカップ(EFLカップ)では全試合にスタメン出場し、その中で安定したプレーを見せている。

 評価され始めている理由の1つは、遠藤の多様性と適応力だ。ウェストハム戦では守備的ミッドフィールダーとして試合を締める役割を果たし、アルネ・スロット監督から「短い出場時間でも大きな影響を与える」と評価された。

 また、EFLカップ準々決勝のサウサンプトン戦(12月19日2-1)でもセンターバックとして起用されたが、スロット監督は「異なるポジションで素晴らしいパフォーマンスを見せた」と遠藤の精神力と柔軟性を称賛している。

 さらに、リバプールの選手層の問題も遠藤の価値を高め、DFジョー・ゴメスが負傷し、DFイブラヒマ・コナテの復帰が遅れる中で、これまでのキャリアの中でのセンターバックとしての経験の多さが重宝され、チームの課題を解決する存在となっている。

 今後、EFL準決勝やFAカップ3回戦でのスタメン出場が期待されるほか、1月30日に予定されているCLのPSVアイントホーフェン戦でも出場の可能性が高い遠藤。柔軟なプレースタイルとチームへの貢献は、リバプールが1月の過密日程を乗り切る上で欠かせないものとなるだろう。