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鹿島からマインツ移籍の佐野海舟につづき…弟の佐野航大もNECで問題発生か

佐野航大 写真:Getty Images

 日本代表MF佐野海舟は鹿島アントラーズからマインツへの完全移籍が決まった後、女性に性的暴行を加えたとして先月14日に逮捕も釈放。新天地のマインツに合流して練習試合にも出場したが、弟のMF佐野航大にも試練が訪れるかもしれない。

 佐野航大は米子北高校やファジアーノ岡山を経て、昨年夏にNECナイメヘンへ完全移籍。AFC U20アジアカップ、FIFA U-20ワールドカップ出場という実績を持つ中、海外挑戦1年目の2023/24シーズンはオランダ1部リーグ24試合の出場で4ゴール1アシストを挙げていた。

 ナイメヘンの中心選手として期待されているだけに、当初はバックアップメンバーとしてパリ五輪U23日本代表に招集されていたが、クラブ事情により不参加となった佐野。ただ、ベルギーメディア『Voetbal』が今月6日に伝えたところによると、同クラブはギリシャ1部PAOKからU21ギリシャ代表MFアルジリス・ダレラスを獲得。2年契約を結んだほか、2年間の契約延長オプションも盛り込まれたという。

 現在20歳のダレラスは、身長188cmで右利きの攻撃的MF。PAOKの下部組織出身であり、2023/24シーズンはセカンドチームの一員として、リーグ戦21試合の出場で5ゴール6アシストをマーク。記事では「佐野航大と同様、ナイメヘンが将来を見据えて獲得した選手」と綴られているだけに、佐野はギリシャ人MFとのポジション争いを強いられることになりそうだ。

 今年1月以降にスタメンでの出場機会を増やし、PSVアイントホーフェン、アヤックス、日本代表FW上田綺世所属フェイエノールトが移籍先候補に挙がっていた佐野。今月11日にオランダ1部リーグ開幕戦を控える中、競争激化、レギュラーはく奪の可能性という問題を抱えている。