サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今月からFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選を戦う。今月21日のシリア戦が中立地サウジアラビアでの開催に決定したことについて、森保一監督が言及。アジアサッカー連盟(AFC)の決定に対する自身の考えを述べている。
シリアでは依然として内戦が続いているほか、先月には隣国イスラエルとパレスチナの間で戦争が勃発。シリアの首都ダマスカスとアレッポの空港がイスラエル軍のミサイル攻撃に遭ったと報じられるなど、通常開催が困難な状況であることから、サウジアラビア・ジェッダのプリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアムでの中立開催が決まっている。
森保監督は今月8日の代表メンバー発表会見に出席した際、記者から「中立開催ならではの難しさ」を問われると、「中立地だから難しいというだけではなく、アウェイの地はすべて難しい」と回答。
「試合時間や条件は変わらないと言えるかもしれないが、我々は長距離移動等あるので、コンディションを整えなければならない。ただ相手のシリアは移動なしであり、その前の期間からコンディション作りをして戦える。そういう点では、我々にとってより難しい戦いになる」と、状態面でシリアに有利との見方を示している。
その上で指揮官は「(中立地サウジアラビアでの開催という)決まったことについて、何かコメントする気もない。より厳しい戦いが待っているということを覚悟した上で、それでも我々は勝って前進しなければならないと思っている」と、AFCの決定に従う姿勢を見せた上で、W杯予選への意気込みを語った。
北中米W杯アジア2次予選で政情不安定な国との対戦が続く日本。開催地変更とはいえ、厳しい戦いであることに変わりはないとして、森保監督は中東でのシリア戦にむけて警戒を強めている。
コメントランキング