日本代表・海外組 海外日本人選手

田中碧の移籍発言に独紙疑問!デュッセルドルフ監督苦言「プレーで証明を」

田中碧 写真:Getty Images

 フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧は、今月19日のドイツ2部リーグ第3節パダーボルン戦後、自身の去就に言及。現地メディアが同選手の発言内容に対して厳しい視線を注いでいるほか、デュッセルドルフの監督も苦言を呈している。

 同選手はデュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残す中、昨季終了後にクラブ幹部に退団申し出と報じられていた。また移籍先候補にはMF遠藤航を放出したVfBシュツットガルトやMF長谷部誠擁するアイントラハト・フランクフルト、ウェストハム・ユナイテッドなど複数クラブが挙がっている。

 今季開幕からリーグ戦3試合つづけてフル出場した田中だが、ドイツ誌『ビルト』の報道によると、パダーボルン戦後に以下のようなコメントを残したという。

 「(去就については)分からないですし、将来どこでプレーするかは気にしていません。今はただプレーすることを楽しんでいます。すべての選手がトップレベルの場所でプレーしたいと思っているはずです。僕もチャンスがあれば、そういう場所でプレーしたいです。しかし、そうでない場合でも大丈夫ですよ」

 すると『ビルト』は、「田中は昨季終了後、クラブ幹部に移籍を申し出ていた。『将来どこでプレーするかは気にしていない』という発言は、疑問を引き起こす」と、過去の行動と今回の発言内容の矛盾点を指摘している。

 くわえてデュッセルドルフのダニエル・ティウネ監督は、「田中とはここ数日間話してきたが、真実はピッチにある。(プレー次第で)もっと多くのものを得ることができる。彼はそれ以上のものをプレーで証明しなければならない」とコメント。同選手にプレー面での改善を求めたのだ。

 田中は今年4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂した後、先月の練習試合で復帰。今季開幕戦から3試合つづけて中盤でのボール奪取をはじめ、随所で良いプレーを見せているが、チームはパダーボルン戦で1-2と敗れている。