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モナコ南野拓実、バイエルン戦でMOMに「一番好きなポジションで…」

南野拓実 写真:Getty Images

 リーグアン(フランス1部)ASモナコ所属の日本代表MF南野拓実が、7日に行われたバイエルン・ミュンヘンとの練習試合でゴールを奪取。チーム内最高評価を得たほか、試合後にはアドルフ・ヒュッター監督の起用法に言及している。

 南野は昨年6月にリバプールからモナコへ完全移籍。しかしフィリップ・クレマン前監督のフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、昨季はリーグアンで10試合の先発出場に終わっていた。しかしアイントラハト・フランクフルトでMF長谷部誠やMF鎌田大地らを指導していたヒュッター新監督のもとで立場が一変。プレシーズンマッチで出場機会を得ると、今月2日のアーセナル戦でも後半から出場。積極的にボールに絡むなど、本来のパフォーマンスを発揮していた。

 するとバイエルン戦では前線の一角でスタメン出場。29分にペナルティエリア付近でバックパスを受けると、2度のボールタッチでシュートコースを探す。そして左足を振りぬくと、グラウンダーのシュートはゴールマウス左隅に吸い込まれた。

 さらに南野は61分、ペナルティエリアでバウンド気味のボールを右足でコントロールしようとしたところ、相手選手に倒されてPKを獲得。このPKをベン・イェデルが決めている。

 チームは昨季ブンデスリーガ王者に2-4で敗れたものの、南野は2ゴールに絡む活躍。採点サイト『SofaScore』で「8.1」とチーム内最高評価を叩き出すなど、ヒュッター新監督へのアピールに成功した格好だ。

 そんな南野は試合後、新指揮官の起用法に言及。クラブ公式サイトのインタビューで以下のようなコメントを残している。

 「正直言って、センターフォワードのすぐ後ろが僕の一番好きなポジションですね。僕が本当に成長できるポジションですし、気分良いですよ」

 モナコは今月13日のリーグアン開幕戦でクエルモンと対戦する。南野が昨季とは一変良いパフォーマンスを継続しているだけに、日本人選手を知るヒュッター新監督のもとでの出場機会増加、日本代表復帰が期待される。