悔やまれるインテルの守備エラー
インテルにとって悔やまれるのは、後半23分に自陣での守備が綻んだことだろう。
ここではインテル陣内でボールを受けたアカンジに対する、マルティネスの守備が遅れている。これに加えチャルハノールの左サイドへのスライドも遅れており、ゆえにアカンジからシウバへのパスコースを塞げなかった。
シウバがペナルティエリアへ侵入したことで、ブロゾビッチとチャルハノールが懸命に自陣ゴール前まで下がったものの、これによりインテルの最終ラインの手前ががら空きに。シティのゴールは、このスペースにロドリが走り込んだことで生まれている。それまで攻めあぐねていたシティにとって、値千金の得点となった。
ゴセンスが奮闘も及ばず
途中出場のDFロビン・ゴセンスがインザーギ監督の起用に応え、後半終了間際にチャンスメイク。同43分に敵陣ペナルティエリアにおけるシウバとの競り合いを制すると、ブロゾビッチのクロスにヘディングで反応し、味方FWロメル・ルカク(途中出場)にパスを送る。ゴセンスのパスに反応したルカクがヘディングシュートを放ったものの、GKエデルソンに阻まれた。
アディショナルタイムにもゴセンスがコーナーキックからヘディングシュートを放ったが、これもエデルソンの好セーブによりゴールとはならず。13シーズンぶりのCL制覇というインテルの野望は、ブラジル代表GKによって打ち砕かれた。
優勝を逃したとはいえ、インテルが欧州屈指の攻撃力を誇るシティをあと一歩のところまで追いつめた事実は、今後も語り継がれるべきだろう。誇り高きネッラズーリ(黒と青)の来シーズンの飛躍に期待したい。
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