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「古橋亨梧だとCLで厳しい」セルティックの後釜確保で新たな動き

古橋亨梧 写真:Getty Images

 スコットランド1部セルティック所属の日本代表FW古橋亨梧は、プレミアリーグ(イングランド1部)クリスタル・パレスをはじめ複数クラブからの関心が報じられている。その古橋の去就に注目が集まる中、セルティックの補強で新たな動きがあるようだ。

 古橋は2021年7月にヴィッセル神戸からセルティックへ完全移籍。セルティックと2025年6月までの4年契約を結ぶと、海外挑戦1年目から絶対的ストライカーとして活躍。今月7日のハーツ戦では今季公式戦30ゴール目をあげるとともに、チームをリーグ連覇に導いている。

 同選手の去就については、英紙『テレグラフ』が今年4月下旬にクリスタル・パレスとサウサンプトンからの関心を報じたほか、同選手の状況を知る関係者の話として「セルティックはすでに今季終了後に古橋を失う可能性があることを認めている。プレミアリーグ所属クラブによる古橋へのオファーを控えている」と報道。トルコメディア『TGRT Haber』は今月中旬、トルコ1部フェネルバフチェによる古橋獲得オファー提示の可能性を伝えている。

 セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は今月中旬の記者会見において、古橋や日本代表FW前田大然、MF旗手怜央など主力選手放出の可能性を示唆。セルティックの要求額は2000万ポンド(約34億円)とみられている。

 そんな中、英メディア『フットボール・ファンキャスト』は「セルティックは古橋にかわるセンターフォワードを獲得する可能性がある」とリポート。これによると、セルティックはハンガリー1部ザラエゲルセク所属のアメリカ人FWエデュヴィー・イコバの獲得に向かうとのこと。イコバは身長190cm超えの長身ストライカーであり、2022/23シーズンのハンガリー1部リーグで11ゴールを決めるなど主力選手として活躍している。

 また同メディアはイコバのプレースタイルについて「古橋は身長170cmと、セルティックに空中戦のクオリティをほとんど提供しない。古橋がマークに遭い、パスからボールを奪われる可能性があるが、イコバの場合は高さを生かしたポストプレーで他の選手に時間を与えられる」と解説。

 「UEFAチャンピオンズリーグでは、セルティックのボール支配が期待できない。ボールを保持するためにフィジカル面での強さが必要になるため、イコバは古橋の代わりとして有用だ」と評している。

 オフザボールでの駆け引きにより、ゴールを量産してきた古橋。ステップアップ移籍が期待されるだけに、セルティックの補強戦略にも注目が集まる。