旗手怜央(セルティック/スコットランド)
2022年の冬からセルティックで活躍するMF旗手怜央も、カタールW杯に引き続き代表から声がかかることはなかった。今2022/23シーズン安定した活躍を見せており、リーグ戦はもちろんチャンピオンズリーグでも躍動。2月のスコティッシュ・プレミアシップにおける月間最優秀選手にも選ばれており、好調を維持していただけに残念な落選劇となった。
複数のポジションを高いレベルでこなすことができ、いずれのポジションでも結果を出している旗手。代表においても招集する価値が十分にあることは間違いない。約1年代表からは遠ざかっているが、次回以降はメンバー入りして代表での地位も確率してほしいものだ。
小川航基(横浜FC)
昨2022シーズンのJ2リーグ得点王であり、舞台をJ1に移した今季もクラブの成績とは裏腹に抜群の存在感を放っている横浜FCのFW小川航基。昨年からの活躍で代表復帰もあるかと思われていたが、残念ながら今回は選外となっている。
小川と言えば、もともと東京五輪世代の中でも中核と目されたほどの選手。今回招集された選手の中にも、FW上田綺世やFW前田大然といった同ポジションかつ同世代の選手も多いが、かつての序列では明らかに小川に分があった。魅力は何といっても得点力だが、今季のJ1ではスピードや高さ、ゴール前での判断力などFWとしての総合力の高さも改めて示している。
カタールW杯と同様に最前線の中央は1人のみを置くシステムを使っていくのであれば、引き続き序列争いは熾烈なものになるだろう。東京五輪世代のエースの復活を待つファン、サポーターも多いことは間違いない。次のチャンスに向け、Jリーグで牙を研ぎ続けてもらいたいものだ。
伊藤涼太郎(アルビレックス新潟)
2023シーズンのJ1リーグが開幕してまだ1ヵ月ほどだが、ここまでの4試合で最も目立っていると言えるのが、昇格組であるアルビレックス新潟の司令塔MF伊藤涼太郎ではないだろうか。ワンタッチで即座に前を向き、広い視野と正確なパスで味方を生かす能力はJリーグの中でも随一。これまでJ1の舞台では出場機会を満足に得られなかったが、今季は開幕から存在感を存分に発揮している。
今回発表された日本代表の中盤の構成を見れば、欧州各国のクラブで確かな実績を残している選手も多く、確かに新たに食い込むことが難しい。しかし、Jリーグでの圧巻のパフォーマンスを見ていれば、貴重なテストの機会に呼んでもらいたいと感じることも当然だろう。なにより、まさしく旬と言える伊藤のような選手が招集されることで、他のJリーガーのモチベーションの向上やJリーグ全体の盛り上がりにも影響すると言えよう。次回以降のチャンスを掴むためにも、伊藤には今以上の圧倒的なパフォーマンスに期待したい。
コメントランキング