2月18日に開幕を迎える2023シーズン明治安田生命J2リーグ。3クラブに許されるJ1昇格枠を争う戦いが始まろうとしている。
オフシーズンの間、J2各クラブも補強を含め着々と準備を進めてきた。しかし、中には主力選手の流出を止められないまま戦力ダウンの懸念が残るクラブも複数出ている。特に、前年の上位クラブや若手が活躍したクラブにはその傾向が顕著に見られる。
ここでは、移籍動向の結果戦力ダウンが心配なJ2リーグ6クラブを選出。うち3位から1位までの3チームを、ランキング形式で紹介していく(情報は2月4日時点のもの)。なお、順位が高いほど戦力がダウンしていると評価している。
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3位:大分トリニータ
主なOUT選手
- DF三竿雄斗(京都サンガ)
- MF下田北斗(町田ゼルビア)
- MF井上健太(横浜F・マリノス)
- FW呉屋大翔(ジェフユナイテッド千葉)
昨2022シーズンは5位でシーズンを終えた大分トリニータ。1年でのJ1復帰とはならなかったが、プレーオフ圏の上位で終われたことは次シーズンにつながる結果だったと言えるだろう。しかし、今冬は戦力流出が多く見られるオフシーズンとなっている。
まずDFでは昨季全試合に出場した守備の要、DF三竿雄斗が移籍。4シーズンに渡って大分を支えてきた三竿流出の影響度は計り知れない。
中盤でも主軸の流出が目立つ。特に、ハードワークで攻守を支えたMF下田北斗や、右サイドを主戦場に敵陣深く切れ込むドリブルでチャンスを演出していたMF井上健太。この2名の流出によって、攻守のバランスや攻撃の迫力が低下することが予想される。さらに攻撃面では、35試合に出場しチーム2位の7ゴールを挙げたFW呉屋大翔の移籍も決まっており、新加入選手を見ても不安を拭えないのが現状だ。
いずれも30試合以上の試合に出場し、来季もチームの柱に据えたかったであろう選手の流出が多いことから、戦力ダウンが心配なクラブ3位とした。
2位:東京ヴェルディ
主なOUT選手
- GK高木和徹(いわきFC)※期限付き
- DF馬場晴也(北海道コンサドーレ札幌)
- DFンドカ・ボニフェイス(横浜FC)
- MF新井瑞希(横浜FC)
- FW佐藤凌我(アビスパ福岡)
- FW染野唯月(鹿島アントラーズ)※期限付きから復帰
昨2022シーズンは9位フィニッシュと、長くJ2で苦しみ続けるかつての名門東京ヴェルディだが、今冬各ポジションで主力選手の流出が発生している。
守備陣では、昨シーズンGKマテウスと守護神の座を争ったGK高木和徹がいわきFCへ期限付き移籍。そして何より痛手となっているのがセンターバック2名、32試合に出場した守備の要であるDFンドカ・ボニフェイスとパリ世代の代表候補でもあるDF馬場晴也の流出だ。昨季は失点数がリーグで下から7番目の東京ヴェルディ。得点力は高く守備の立て直しが図れれば上位を目指せる状況にあった。それだけに、DFラインの主軸流出の影響は大きい。
また、今冬の移籍は2022シーズンに高かった攻撃力にも影を落とす。中盤では巧みなドリブルが生み出す推進力とボールコントロールが魅力のMF新井瑞希が横浜FCへ移籍。最前線では昨季13得点をマークしたチームトップスコアラー、FW佐藤凌我がアビスパ福岡へ移籍を決め頼みの攻撃陣にも不安を抱える結果となった。
ルーキー含め新加入選手も多くいるが、守備陣の要及び縦への推進力にスコアラーと多くの戦力を失ったことから、戦力ダウンが心配なクラブ2位とした。
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